ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
映画や美術展の感想など、書きたいことがたまっていますが、少しずつアップしていきたいと思います。まずは、話題のトム・クルーズ最新作、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(Mission: Impossible - Rogue Nation)から。公開最初の週末に見てきました。
IMFのエージェント イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、犯罪組織「シンジケート」に拘束されるも、危機一髪のところを謎の美女イルサ(レベッカ・ファーガソン)に助けられます。IMFが解体され、組織の後ろ盾を失ったイーサンは、仲間たちの手を借りて、シンジケートの陰謀を阻止すべく奔走しますが...。
予告を何度も見て楽しみにしていた作品。期待以上におもしろくて大満足でした。回を重ねるごとにパワーアップしているトムのアクションももちろん大迫力で興奮しましたが、この作品の隠れた魅力は、さりげなく散りばめられたクラシックテイストと本物志向かな?と思いました。
監督は、トムとは脚本では何度も組み、「アウトロー」で監督を務めたクリストファー・マッカリー。「アウトロー」のジャック・リーチャーも、自分の腕と頭脳で勝負する今の時代にないアナログなキャラクターで、演じるトムの生身のアクションが魅力でしたが、きっと監督はそんなトムのよき理解者なのでしょうね。
今やCGを使ってどんなありえない映像も”本物らしく”作れるようになりましたが、そういう時代だからこそ、トムのスタントを使わない体を張った”本物の”アクションが、見る人の心をとらえるのかもしれません。(とはいえあまりに無茶するので、つい心配してしまいますが...)
予告で何度も見た、飛行機のアクションが”ほんの序の口”だったことも驚きですが、その後も、バイクチェイスにカーチェイス、潜水アクション...とどれも期待を裏切らない大迫力で、ハラハラドキドキと楽しめました。
ウィーンのオペラ劇場の「トゥーランドット」の舞台裏で進行する、オーストリア首相の暗殺をめぐっての攻防戦もわくわくしました。私は、ゴッドファーザーPart IIIを思い出しましたが、音楽のある箇所が暗殺の合図になっているという設定は、ヒッチコックの「知りすぎていた男」へのオマージュだとか。
その後、映画の全編を通じて、「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」のフレーズがアレンジされて音楽に使われていたのもすてきでした。ハントとヒロイン イルサの命がけの駆け引きを、トゥーランドットのストーリーになぞらえているのかな?とも思いました。
イルサを演じるレベッカ・ファーガソンは、クラシックな雰囲気をもつ正統派の美女。スウェーデンの女優さんということで、ついイングリット・バーグマンに重ねて見てしまいますが、成熟した大人の魅力があって、トムとバランスが取れていてよかったです。華麗なアクションにも魅了されました。
敵か?味方か?謎めいているところが007のボンドガールを彷彿とさせますが、あくまで恋愛に向かわず最後まで硬派のヒーローというのが、トム演じるイーサン・ハントらしい。(ハントはたしか愛妻家という設定でもありましたね)
ボンドが孤高のエージェントであるのに対して、MIはチームワークで悪に立ち向かうところが(スパイ映画らしからぬけれど)楽しい。特にサイモン・ペグのコミカルなキャラクターには、いつもほっこりと癒されます。^^
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コメント
セレンディピティさんは、絶対にご覧になるだろうと思っていました!私よりも、息子が新作を楽しみにしていて、公開してすぐに家族で観に行きました。トムは、アメリカ版「ジャッキー・チェン」ですよね。映画の中でも、何回も二人がオーバーラップしちゃって(^-^;
アクションも最高でしたが、トムだけだったら、タダのアクション物で終わってしまうところを、サイモン・ペグの絶妙のSence of humor で、味わいがでてますよね。彼のおかげで、007とBourneシリーズとは違うものになっていて、これまた、自作を期待させるいい終わり方で、今から楽しみですね。バイクのシーン、私はあれが一番スカーッとしたかな。
投稿: Schatzi | 2015年8月25日 (火) 19時37分
この夏、観たい映画の一つです。
予告編を観れば映画館に足を運びたくなりますよね^^
トム・クルーズは、宣伝を兼ねて来日していましたが
インタビューをいくつかテレビでみましたが、
とても気さくで、人柄も良さそうです。
確か、もう50歳とのことですが、まだまだ、アクションも
頑張って欲しいですね^^
投稿: イザワ | 2015年8月26日 (水) 01時42分
☆ Schatziさま ☆
こんにちは。
やはりSchatziさんもご覧になったのですねー。
すっきり爽快で、期待に違わずおもしろかったですね。
大満足でした☆
MIシリーズは、初期のころはシリアス路線?でしたが
娯楽色が高くなってきてからの方がよくなった気がします。
トムを中心としたチームワークがまたいいんですよね。
今回は特にサイモン・ペグが大活躍で
彼の持ち味がよく生かされてましたね。^^
毎回、監督が変わっているようですが、次回作はどうなるのかしら?
いずれにしても楽しみです☆
投稿: ☆ Schatziさま ☆ | 2015年8月26日 (水) 13時47分
☆ イザワさま ☆
こんにちは。
先日の来日も大きな話題になっていましたね。
あの満面の笑顔を見るとほんとうに大スターだなーと思います。
今回も風のように現れて、短い滞在ながら
日本のファンをたっぷり魅了したようですね。
いつまでも若々しく、しかもあのアクション...
トムのプロ根性には圧倒されます。
投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2015年8月26日 (水) 14時23分
セレンさん☆
予想以上に楽しめちゃいましたね~
そして飛行機アクションがなんと序の口だったwww
やはりトムの捨て身のアクションが、本物というハラハラ感が、この映画をより一層面白くしてますよね。
何歳まで頑張ってくれるのか、ずっと応援していきたいです☆
投稿: ノルウェーまだ~む | 2015年8月26日 (水) 20時49分
☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは。
はらはらどきどきと楽しめる
最高のエンターテイメントムービーでしたね。
”本物のアクション”というのがトムのこだわりなのでしょうが
きっと彼以上に周りのスタッフさんたちの方が
ドキドキものだったのでは?と想像しています。^^
これからも応援していきたいですね。
投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2015年8月27日 (木) 16時11分
こちらにもお邪魔を
トム・クルーズって、映画俳優というよりビジネスマンのようでどうもダメなんですね。
「レインマン」の頃の彼は好きでした。
その後映画はどれもあまり興味が出なくて、でも“ミッション:インポッシブル”シリーズだけは好きです。
モロッコのシーンは楽しめました。ウイーンのオペラのシーンはスゴく良かったです。
投稿: margot2005 | 2015年9月16日 (水) 21時41分
☆ margot2005さま ☆
こちらにもありがとうございます。
レインマンのトム・クルーズ、私も好きです。
彼は何を演じてもヒーローになってしまいますが
これはちょっと複雑な役どころでした。
MIシリーズは文句なく楽しめますね!
エキゾチックなモロッコ、ウィーンのオペラ...
数々の舞台も魅力的でした。
投稿: ☆ margot2005さま ☆ | 2015年9月17日 (木) 10時13分