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ザ・ウォーク

ロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の、実話に基づくアドヴェンチャー映画、「ザ・ウォーク」(The Walk)を見ました。
buildingbuilding ザ・ウォーク 公式HP

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パリに住む大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ニューヨークに世界一の高さのワールドトレードセンターが建設されると知り、2棟のビルの間にワイヤーを張って綱渡りすることを決意します。この無謀な冒険のために、何年もかけて念入りに準備を進めますが...。

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映画を見る前には、このテーマでどうやって2時間もたせるの?と思っていましたが、とんでもない! クライマックスの綱渡りのシーンはもちろん、準備の過程が興味深く、わくわくしながら楽しめました。これは映画館でなければ体験できない、新しいエンターテイメントだと思いました。

綱渡りのシーンは3D映像をフルに生かし臨場感たっぷりでしたが、絶対にうまくいくとわかっていたので、私は思ったほど怖くはなかったのです。むしろ、ビルの屋上のエッジに立っている時やエレベーターの空洞で1時間以上息をひそめなければならなかった場面の方がドキドキしたくらい。

でも、ただビルからビルへと一度渡っておしまいだと思っていたので、そのあと何度も何度も往復したり、ワイヤーの上で座ったり寝転がったりしはじめた時にはびっくり。心の中で「もう、止めて~」と叫んでいました。

そして頭に来たのが屋上までやってきた警官たち。逮捕しようとしてフィリップに話しかけるので、気が散って落ちたらどうするの!と気が気ではありませんでした。でもフィリップは、そんな彼らを挑発するかのように優雅にパフォーマンスを続けるのでした。

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そう、フィリップはこれが犯罪であり、やれば逮捕されるとわかっているのです。もしもこれが公開イベントか何かだったら、ワイヤーを張るのももっとラクにできたはずと思いますが、それはきっと彼の美意識に反することなのでしょうね。だからこそ彼の偉業は”犯罪芸術”として後々まで語り継がれることとなったのでしょう。

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ワールドトレードセンターは長らくエンパイアステートビルなどと比べて、つまらないビルと言われていたのです。むしろ、9.11でその姿を失ってから、存在感を得たといっていいかもしれない。でも、完成したばかりのこのビルに、命を吹き込んだ人がいたのですね。

フィリップのこのアドヴェンチャーについては、マン・オン・ワイヤー(Man on Wire)というドキュメンタリー映画があるそうで、今DISCASの予約待ちですが、代わりにTED Talk(プレゼンテーション)の動画を見つけたのでリンクしておきますね。フィリップの超ポジティブなものの考え方が伝わってきます。

event フィリップ・プティ:綱を渡る旅

映画の中でも、”人は死を考えるだろうが、私にとっては生を感じる瞬間だ”というようなセリフがあり、心に残りました。

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コメント

セレンさん☆
準備段階までがとにかく手に汗握っちゃいましたよね~
綱を渡り始めたときに、ああ…ようやっと(ホッ)と安堵しちゃったくらい(笑)
つまらないと言われたビルに存在感を与えて、更にそれが唯一無二の記憶として歴史的遺産となったのはフィリップあってこそだったのかもしれないですね。
フィリップさんの動画見ました!すっごく感動してウルっときちゃいました~~

投稿: ノルウェーまだ~む | 2016年2月12日 (金) 11時05分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんばんは。
あの太いワイヤーをピンと張るまでがとにかくひと仕事でしたね。
命を預けるので、計画に参加する人たち全員が
ひとつにならなければ成功はなかったと思います。
ワールドトレードセンターはのちに悲劇のビルになってしまいましたが
フィリップによっていい思い出を与えられてよかったなーと思いました。

ふつうは失敗するリスクをまず考えてしまうものですが
フィリップは成功することしか頭になかったようですね。
動画を見て、彼のポジティブ志向に勇気を与えられました☆

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2016年2月12日 (金) 23時32分

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