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2016年5月

ルノワール展 @国立新美術館

招待券をいただいて、六本木の国立新美術館で開催されている「ルノワール展」(~8月22日まで)を見に行きました。世界有数のルノワール・コレクションを誇る、パリのオルセー美術館、オランジュリー美術館から、100点余が来日しています。

virgo ルノワール展 公式サイト

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私がオルセーとオランジュリーを訪れたのは、オルセーが1986年に開館した2年後の夏。どちらも大好きな美術館です。オルセーの優美で荘厳な建物が、もとが駅舎だったというのも驚きですが、自然光の入る明るい展示室が当時としては画期的で、印象派の作品を展示するのにぴったりの空間だと感動しました。

印象派の作品は日常をテーマにしたものが多く、そのわかりやすさゆえに、近年は揶揄されることもありますが、私は大好き。特にルノワールの作品は、曇りのない明るさと豊かさがあって、見るたびに幸せな気持ちに満たされます。

久しぶりに代表作の数々と再会して改めて色彩の輝きに魅了され、特に木漏れ日の美しさに気づかされました。息子のジャン・ルノワールの映像作品を見ることができたのも思いがけない喜びで、ルノワールの家族愛と、当時のパリの息吹に思いを馳せました。

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陽光のなかの裸婦 (エチュード、トルソ、光の効果) (1876)

最初の展示室には、ルノワールにはめずらしい男性の裸体を描いた「猫と少年」と、初期の代表作「陽光の中の裸婦」の2点。「陽光~」で描かれるまだらに青い肌は、当時は”腐敗した肉体”と酷評されることもあったそうですが、私には青い影から木陰の心地よさが伝わってきました。

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ぶらんこ (1876)

ブルーのリボンがついた愛らしいドレスに身に包んだ少女はジャンヌといい、ルノワールのお気に入りのモデルだったそうです。健康的で天真爛漫な少女の姿は、レイチェル・マクアダムスに似ているような...?

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ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 (1876)

モンマルトルのダンスホールに集う人々を描いたルノワールの代表作。手前中央の黒いドレスに身を包んだ女性は、「ぶらんこ」にも描かれているジャンヌです。太陽の下のパーティは明るく開放的で、歌い、踊り、語らい、誰もが笑顔で楽しそうです。

今回、ルノワールの次男で映画監督のジャン・ルノワールの「ナナ」、「フレンチ・カンカン」、「恋多き女」の3作品が編集上映されていたのですが、「恋多き女」が、まるでこの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット~」が動き出したかのような作品で、合わせて見ると感慨もひとしおでした。

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(左)都会のダンス(1883)  (右)田舎のダンス (1883)

これも大好きな作品。2つの対比が鮮やかですが、左の女性はユトリロの母で、のちに画家として活躍するシュザンヌ・ヴァラドン。右の女性はのちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ。2人の女性の間で揺れ動くルノワールの心のうちと、決断が秘められているといわれています。

ちなみに私は、左は(若い頃の)ジェニファー・コネリー、右はミシェル・ウィリアムズを思い浮かべました。

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ピアノを弾く少女たち (1992)

長くピアノを習っていたので、子どもの頃から大好きな作品でした。学校の教室に飾ってあったのも懐かしい思い出です。

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REQUINQUER (ルカンケ) &アーヴィング・プレイス

初夏の陽気の昨日、ブログで仲良くしていただいているzooeyさんノルウェーまだ~むさんとランチをごいっしょしました。場所は白金台、外苑西通りから横道に入ったところにあるREQUINQUER(ルカンケ)というフレンチレストランです。
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ちなみにrequinquerは、フランス語で”元気づける”という意味。以前、まだ~むさんがブログでご紹介くださって、気になっていたお店なので楽しみにしていました。いただいたのは、5月のランチコースです。

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アペリティフは、木箱に敷き詰められた石?? と思いきや、炭の粉を入れて石に見立てた一口パンでした。リエットとスプラウトがなければ、どれがパンか見分けがつきません。@@ いきなり遊び心のあるお料理に大いにもりあがりました。

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(左)アミューズはフォアグラのお菓子仕立て。小さなワッフルコーンにフォアグラクリームをしぼり出し、ソフトクリームに見立てています。童心にかえって手でパクパクといただきました。

(右)スープは、大葉のヴィシソワーズ。大葉の風味がさわやかで、夏らしくひんやりとした口当たりが心地よかったです。

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オードブルは、稚鮎のフリット 加賀きゅうり 押し麦 ワイルドライスのサラダ キウイフルーツの泡。稚鮎が元気よく泳ぐ姿を、水紋とともに表現した絵心あふれるお料理です。頭から丸ごといただく稚鮎は、さくっとした食感とわずかな苦味がアクセントになっていました。

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極薄くスライスした加賀きゅうりの下には押し麦とワイルドライスのサラダ。さっぱりとおいしかったです。

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メインはお魚料理をいただきました。この日のお魚はイサキ(だったかな?)の蒸し焼き。さとうざやと豆苗、トマトクリームをつめたコンキリエ(貝殻の形のパスタ)。魚介の旨味が凝縮したソース・テュグレレは、ブイヤベースのように華やかで濃厚なお味でした。パンでぬぐって全部きれいにいただきました。

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デザートは、オレンジのプリンと紅茶の蒸しパン グランマニエのグラス(アイス) ヌガティーヌ(カラメルとアーモンドのパリパリ) アーモンドのスープ。優しい甘さにオレンジのさわやかな風味が生きていました。

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最後は小さなチョコレートマドレーヌを、深煎りのコーヒーとともに。

オレンジを基調としたインテリアは温かみがあって、アットホームな雰囲気が落ち着けました。遊び心がありながらも奇をてらわない正統派のお料理は、季節感とおもてなしの心にあふれ、どれもおいしかったです。

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食事のあとは外苑西通りをぶらぶら歩いて、ツリーハウスの見えるカフェ、irving place(アーヴィング・プレイス)でひと休みしました。

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吹き抜けの高い天井が気持ちいい。そういえば前回訪れた時は、大きな窓から見える街路樹の銀杏の黄葉がとてもきれいだったことを思い出しました。

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反対側の窓からは、アポロロケットみたいな形のツリーハウスが見えます。カフェとはつながっていませんが、1階のお花屋さんから上ることができます。

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私は温かいハーブティをいただきました。カモミールをベースにした優しいお味がほっとするおいしさでした。

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東急プラザ銀座

3月末に銀座・数寄屋橋にオープンした、東急プラザ銀座に行ってきました。オープンしてそろそろ1ヵ月という頃でしたが、きっとレストランはどこも混んでいるだろうなーと、まずはJR高架下のまぐろ一代さんで腹ごしらえすることに。

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ごくふつうのにぎりのセットですが、お値段がリーズナブルで店内が清潔で気持ちよく、場所柄ささっと食事するのに便利です。お茶のお代りをいただいてひと休みしてお店を出ました。

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お昼前後の時間でしたが、意外とすいていて拍子抜けしました。まずはエレベーターに乗って屋上へ。東急プラザ銀座の建物自体が江戸切子をモチーフにしていて、屋上もキリコテラスという名まえがついていました。

L字形のテラスは緑のエリアとプールのエリアに分かれていて、椅子とテーブルを並べただけの広々とした空間が気持ちよかったです。

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屋上からは銀座の風景が一望に見渡せます。こちらは銀座5丁目方面。向うに見える4台のクレーンは、松坂屋の跡地です。年内には新しい商業施設ができるそうで、工事が急ピッチで進んでいます。手前のソニービルの隣には熊本の物産館が入っていて、行列ができていました。

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銀座1丁目方向の風景。左に見えるビルはマリオンとイトシアです。西銀座デパートの上が首都高になっているのは頭ではわかっていましたが、こうしてあらためて上から見ると不思議な感じがします。

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日比谷方面です。ちょうど新幹線が通っているところをパチリ。右奥のペニンシュラの向うに皇居の緑とお濠が見えます。左奥、日比谷シャンテ前の工事中のビルがだいぶ高くなってきました。左手前は解体されて更地になったニュートーキョービルの跡地です。

そういえば、東急プラザにあわせて、すぐ横の(岡本太郎さんのオブジェのある)数寄屋橋公園も、きれいにリニューアルしていました。

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屋上テラスのプールのエリアはリゾートホテルのように気持ちのいい空間。日陰にテーブルやソファがあってくつろげました。

上階の2フロアは化粧品などの免税店で、日本のおみやげを集めたフロアもありました。上層階は主にナチュラル系のファッションやシンプルな雑貨など、日本のいいものを集めました、といった雰囲気。下層階はユニークなコンセプトのショップが多く、刺激があってわくわくしました。

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ノーマ、世界を変える料理

英レストラン誌の「世界ベストレストラン50」で第1位を受賞しているデンマーク・アムステルダムのレストラン、noma(ノーマ)。その若きオーナーシェフ、レネ・レゼピの4年間を追ったドキュメンタリー、「ノーマ、世界を変える料理」(Noma: My Perfect Storm)を見ました。

apple ノーマ、世界を変える料理 公式サイト

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食にまつわる話が好きで、以前見た「エル・ブリの秘密」もおもしろかったので、楽しみにしていた本作。レネが2003年に立ち上げたレストランnomaは、北欧の食材だけを使った革新的で独創的なお料理で、世界の人々を魅了しています。

かつてエル・ブリにいたこともあるレネのお料理は、モダンアートを思わせるシンプルで美しいひと皿ですが、エル・ブリのハイテクな分子料理と比べると、もっとプリミティブで、素材そのものの魅力を引き出しているお料理、という印象を受けました。

地産地消は今や世界のトレンドですが、レネがnomaを始めた時は、「アザラシでも食べさせるのか?」と笑われたそうです。しかしレネはこの地にある農園や漁師、養蜂家のもとを訪れて最高の食材を求め、これまで注目されてこなかった北欧の食材に光をあて、北欧料理の地位を高めました。

レネが北欧の食材にこだわったのは、彼がマケドニア移民の家庭に育ったことと無縁ではないかもしれません。小さい頃から差別を体験してきた彼には、デンマークが彼の故郷であり、故郷のすばらしさを世界に伝えたい、という思いがあったのではないか?と想像しました。

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ジェームズ・マカヴォイに似た華やかな容貌。舞台にさっそうと登場し、スピーチする姿はスター性があり、料理界のジョブズといった印象も受けました。シェフというと職人気質で口下手というイメージがありましたが、レネはことばで語ることのできるシェフだと感じました。

大勢のスタッフを率いながら、その運営は実に民主的。時に厳しいことばをかけながらも、若手にどんどんアイデアを出させ、活躍の場を与えている。こんなリーダーのもとで仕事をするのは、刺激的でやりがいがあって、きっと楽しいだろうなーと思いました。

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nomaのこれまでの道のりは常に順調だったわけではありません。2013年にはノロウィルスによる食中毒を出し、お店は苦境に立たされます。原因はムール貝によるものでしたが、当初は厨房の不衛生が疑われ、レネにとっては不本意で、さぞ悔しかっただろうと思います。

不名誉を払拭すべくレネがとった行動は、店をいったんクローズし、まるごと改装すること。それは思い切った決断でしたが、レネはそうすることで潔白を証明し、スタッフとともに気持ちをリフレッシュして、新しい一歩を踏み出したかったのだろうと思います。

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新しお料理を開発するラボも、和気藹々として楽しそうでした。エル・ブリでも柚子や抹茶がふつうに使われていましたが、今回は和風だしが出てきて驚きました。
nomaで使われる素材は北欧産ですが、世界各国からシェフたちが集まっているので、インターナショナルなアイデアが生まれるのでしょうね。

苔や花、生きている蟻をも使ったお料理にはちょっとびっくりしましたが、日本では高級食材で知られるウニも、デンマークではもともと捨てられる食材だったようです。食の世界はその土地の歴史や文化と結びついているので、奥が深くておもしろいです。

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SHAKE SHACK &アトレ恵比寿西館

ニューヨーク発のハンバーガー屋さん SHAKE SHACK(シェイク・シャック)の日本2号店が恵比寿にできたので、家族と食べに行ってきました。
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(サイトよりお借りしました)

場所は先月オープンしたアトレ恵比寿西館の1階。恵比寿駅の西口広場に面した入口にあります。ゴールデンウィーク前の週末で、お店の外まで列ができていましたが、外苑の1号店よりはずっと短く、あまり待たずに注文できました。

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私は一番手前のShackBurgerのシングルをいただきました。その奥は、パティが2枚入ったShackBurgerダブルと、野菜の代わりに分厚いベーコンが添えられたSmokeShackのダブル。なみなみカットのフレンチフライには、ケチャップをたっぷり添えて。

飲み物はコールドドリンクのみで、ビールやワインもあります。私はお店の特製レモネードをいただきました。奥にちらりと見えているのは、チョコレートとバニラをブレンドした、ブラック&ホワイトというシェイクです。

アメリカ人の知人から何度もおいしい!と一押しされていたので楽しみにしていましたが、日本のグルメハンバーガーと比べると、まあまあといったところ。同じアメリカ系ハンバーガーでしたら、ハワイアンハンバーガーのKUA AINA(クア・アイナ)の方が私は好きかな...。

でも、SHAKE SHACKのハンバーガーは、食べようとした時にチーズがアメリカ独特の匂いがして、すごく懐かしかったのです。それからシェイクのチョコレートも。たぶんHershey'sを使っているのでは、と思いますが...。

きっとアメリカ人にとっては、郷愁をかきたてる懐かしい味なのだろうなーと納得しました。2020年まで日本に10店舗できるそうです。今度行く機会があったら、ホットドッグとアイスクリームを試してみたいです。

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お昼を食べたあとは、新しくできたアトレ恵比寿西館をぶらぶら見てみました。8階から地下1階まであり、これまであった本館とは4階の連絡通路でつながっています。西館は、ファッションや雑貨のほか、レストランやカフェ、グロッサリーストアなど、食にまつわるお店が多いかな?という印象でした。

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雑貨のセレクトショップで、フューシャピンクがきれいなキルトのバッグを見つけました。ちょうどフィットネス用に新しいバッグが欲しいなーと、探していたところだったので迷わず購入。ピンクのスティッチに手縫いの味わいがあって気に入っています。

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若冲展 @東京都美術館

招待券をいただいて、上野の東京都美術館に「生誕300年記念 若冲展」(~5月24日まで)を見に行きました。
heart 若冲展 公式サイト

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伊藤若冲(1716-1800)は江戸中期に京都で活躍した絵師。緻密で色鮮やかな花鳥画や、繊細にて大胆な水墨画、ポップでユーモラスな作品もあり、特に近年、大きな人気を集めています。今回は若冲の生誕300年を記念しての大回顧展。初期から晩年までの代表作約80点が紹介されています。

中でも「釈迦三尊像」3幅と、「動植綵絵」30幅が一同に会するのは、東京では初めてとのこと。東京都美術館が毎日発信している待ち時間をチェックすると、初日から連日50~60分待ちという状況でしたので、ゴールデンウィークに入る前の平日の雨の夕方をねらって訪れました。

30分ほどで入れましたが、中はかなり混雑していて、とてもじっくり鑑賞できない...混んでいる美術館が何より苦手なので、やむを得ず一部に絞って見てきました。私が楽しみにしていた「動植綵絵」30幅は、地下の入口から1階上った展示室に、楕円周上に弧を描いてずらり~と並んでいました。

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(左) 動植綵絵 老松白鳳図 (1766)
華やかに広がる鳳凰の尾は、まるで宝塚の羽飾りのよう。羽先のハート模様がキュートです。白塗りの顔に真っ赤なくちばし、細めた目の表情がなんとも艶めかしい。

(右) 動植綵絵 群鶏図 (1765)
若冲といえば鶏。鶏を描いた作品は今回もたくさんありましたが、中でも大迫力なのが13羽の鶏を集めたこの作品。一見写生に見えますが、黒、白、茶のバランスが絶妙で、計算されたグラフィックアートのよう。

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(左) 動植綵絵 梅花群鶴図 (1765)
動植綵絵はどれもすてきですが、特に気に入ったのがこの作品。動きの感じられる構図が好きです。若冲の描く鳥はどれも羽の一本一本、足のうろこのような模様まで、細かく描きこまれていて驚嘆します。

(右) 動植綵絵 牡丹小禽図 (1765)
これも好きな作品。小さな画像ではごちゃごちゃして見えますが、彩色がほんとうに美しいのです。牡丹は私も大好きな花です。

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(左) 動植綵絵 諸魚図 (1766)
(右) 動植綵絵 群魚図 (1766)
こんな楽しい作品も!

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仙人掌群鶏図襖絵 (1790)
襖の左右の端に、仙人掌(サボテン)が描かれているのがおもしろい。鶏の姿もひとつひとつ個性があって見入ってしまいます。

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象と鯨図屏風 (1797)
2008年に北陸の旧家で発見され、滋賀県のMIHO MUSEUMに収蔵されました。この時代の屏風絵としてはかなり斬新ですが、ゆるキャラのような象がかわいくて、絵本を見ているような優しい気持ちになります。

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鳥獣花木図屏風 (18世紀)
若冲の収集家で知られる、アメリカのエツコ&ジョー・プライス夫妻のコーナーから。86000個の升目に色を埋め込んで描かれた大作です。優しい表情の象のまわりに動物たちが集う様子は、この世の理想郷に思えてきます。

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拡大するとこんな感じ。タイルで再現してみたい!

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PIZZA STRADA &タコとたけのこのマリネ

六本木ヒルズで映画を見たあと、麻布十番までぶらぶら歩いて...PIZZA STRADA(ピッツァ・ストラーダ)でお昼をいただくことにしました。
restaurant PIZZA STRADA HP

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(サイトよりお借りしました)

ちょうどお昼時をまわったところで、お店は外のテラスまでお客様がいっぱいでしたが、タイミングよく店内の入口に近い席が空きました。汗ばむほどの陽気だったのでビール、といきたいところでしたが、車で来ていたので冷たいお水とともに。

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ピッツァができるまで、アペタイザーにタコとセロリのマリネをいただきました。大きくぶつ切りにしたタコと一口サイズのセロリを、たたいた2種類のオリーブとともにあえた今の季節にぴったりのさわやかな一品。こりっとした食感とともにおいしくいただきました。

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ピッツァはトマトベースのものとチーズベースのもを1枚ずつ選びました。1枚目はたまごがとろり~ととろけるビスマルク。今の季節限定でホワイトアスパラガスののった特別バージョンで、ほかにチキンやマッシュルーム、モッツァレラがのってボリュームたっぷり。もちっとした生地も最高でした。

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2枚目はシンプルなトマトソースにバジルがちょこんとアクセントになっているマリナーラ。こちらもおいしかったですが、すでにおなかがいっぱいになっていたので半分だけいただいて、残りはおみやげに包んでもらいました。家のグリルで温めたら、ピッツァ大好きな家族にも好評でした。

ピッツェリアの窯というとタイル張りの石窯のお店が多いですが、こちらの窯は機関車のようにがっしりとした鋼鉄製というのがめずらしく、目を引きました。ピッツァを作る手元が少し離れた席からもカウンター越しによく見えて、料理好きには興味深く楽しかったです。

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お店で食べたマリネがおいしかったので、家でもまねして作ってみました。といってもセロリの代わりに、ゆでてあったたけのこを使いました。たけのこはアーティチョークにそっくり、と個人的に思っていますが、意外とイタリアンによく合います。

乱切りにしたゆでだことゆでたけのこ、つぶしたブラックオリーブをマリネして、青ねぎを散らしました。ビールや白ワインのおつまみにもよく合い、おいしくいただきました。

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レヴェナント:蘇りし者

レオナルド・ディカプリオ主演、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の西部開拓時代を舞台にした実話に基づくサバイバルドラマ、「レヴェナント:蘇りし者」(The Revenant)を見ました。原作はマイケル・パンクの「蘇った亡霊:ある復讐の物語」。
horse レヴェナント:蘇りし者 公式サイト

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1823年、西部開拓時代のアメリカ北西部。グラス(レオナルド・ディカプリオ)は最愛の息子とともに、原野を西へと向かう狩猟隊のガイドを務めていましたが、旅の途中で熊に襲われ、瀕死の重傷を負います。旅の足手まといとなる彼は、その場に残されることに。

しかし、グラスを最後まで看取るべく残ったフィッツジェラルド(トム・ハーディ)は、身動きできないグラスの目の前で息子を殺した挙句、彼らをその場に置き去りにします。その後、奇跡的に一命をとりとめたグラスは、フィッツジェラルドへの復讐を胸に、後を追って極寒の原野を突き進みますが...。

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イニャリトゥ監督の作品は不思議な魅力があって嫌いではないのですが、どれも重くて暗く、少々取っつきにくい...。今回も一抹の不安を覚えながら見に行ったのですが、そんな心配はまったく杞憂に終わりました。

圧倒的な映像美と迫力ある演技。ドラマティックなストーリー展開に引き込まれ、時が経つのも忘れて作品の世界にのめり込みました。ふだんはバイオレンスが苦手な私が、グロいシーンもまったく気にならなかった。映画が終わってからもしばらく、深々とした余韻に満たされました。

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事前にさまざまな過酷な撮影エピソードを耳にしていたものの、実際に見ると、レオの演技の凄まじさに圧倒されました。これまでも数々の作品で、レオの圧倒的な存在感と演技力に魅了されてきましたが、それらがすべて吹き飛んでしまうほど。

これまでのレオの長いキャリアと道のりは、この作品と出会うためだったのだと思えるような、運命の導きを感じました。そして、血と涙と泥と雪にまみれても、レオはやっぱりかっこいい。激しいアクションもありますが、私はむしろ静かな目の演技に引き込まれました。

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カナダで撮影されたという大自然の映像もすばらしかった。それはまるで神の視点を思わせるような...。空を見上げた時の木の表現にピンとくるものを感じたら、撮影監督が「ツリー・オブ・ライフ」のエマニュエル・ルベツキと知って納得しました。坂本龍一さんの神秘と荘厳をたたえた音楽も、映像によく調和していました。

ストーリーは復讐劇というよりサバイバルドラマ。敵はちっぽけな人間というより飢えと寒さであり、美しくも厳しい自然そのものでした。そしてこれはまた、アメリカの侵略の歴史でもありました。

彼らの生きる姿は狩猟民族そのもので、私たち農耕民族の日本人とは体質や体力、メンタリティの上でまったく違うということを、あたりまえのことですが改めてまざまざと実感しました。

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敵役のトム・ハーディも魅力的でした。あの渦巻き模様の水筒を見た時は、驚きと恐怖でどれほど心臓がバクバクしたでしょうね。隊長を演じるのはドーナル・グリーソン。荒くれ男たちの隊をよく率いていましたが、明らかにグラスを嫌っていたフィッツジェラルドをあの場に残したのは、どう考えても采配ミスでした。^^

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