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2016年6月

ココ・ファーム・ワイナリー

5月のある晴れた週末、栃木県足利市にある COCO FARM & WINERY (ココ・ファーム・ワイナリー)を訪れました。

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数年前、偶然こちらの葡萄酢に出会ってそのおいしさに感動し、その後ホームページにアクセスして初めて、こころみ学園という福祉施設が運営するワイナリーであることを知りました。ココファームがすごいと思うのは、そうした背景を前面に出さないところ。

「かわいそうな子たちが作ったからと買ってもらっても一度限り。ほんとうにおいしいワインを作らなくては」という考えのもと、海外から醸造家を招き、20年以上本格的なワイン作りに取り組んできたそうです。以来、私にとってはいつか訪れたい憧れのワイナリーとなりました。

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都内から車で2時間弱。まずは、カフェでランチをいただきました。こころみ学園で作っている新鮮野菜や地元の農作物を使ったお料理を、ココファームのワインとともに。ワインは芳醇でフルーティな味わいがあってほんとうにおいしかった。ほどよく冷えて、お料理にもよく合いました。

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食事の後、ガイドツアーに参加しました。受付前のテラスにぶどう棚があり、気持ちのよい木陰を作っています。ぶどうの花を初めて見ましたが、小さくてかわいいですね。

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ココファームは、1950年代、中学の特殊学級の生徒たちと担任の川田昇先生が、山奥の急斜面の土地を開墾するところからはじまりました。平らな土地は高くて買えなかったからだそうですが、幸いこの土地は陽当たりよく、水はけよく、ぶどうの栽培に適していたそうです。

ここでの農業は、それまでかわいそうだからと過保護にされていた生徒たちに大きな変化をもたらしました。下草刈りやぶどうの袋がけ。虫を取り除き、カラスを追い払い...そうした農作業を通じて、生徒たちは心身が安定し、注意力と我慢強さを学び、農夫のようにたくましくなっていったそうです。

急斜面のために車両や大型機械を入れられず、すべて人が手作業で行ったことは、ぶどうにもいい影響をもたらしました。ココファームは開墾以来50年以上、除草剤が撒かれたことはありません。また人が入ることで、土が柔らかくいい状態を保っているのだそうです。

最初は食べるぶどうを作っていましたが、日本の食生活の変化に対応して、80年代からワイン作りをはじめました。天然の野生酵母を使い、ぶどうの個性にあわせてていねいに作る上質なワインが評価され、サミットの晩餐会や国際線のファーストクラスにも採用されているそうです。

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(左)発酵・熟成のためのステンレスタンク (右)瓶詰の機械

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(左)上等なワインは木樽で熟成させます。 (右)スパークリングワイン作りも手作業。シャンパーニュ地方と同じ方法で作られているそうです。

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ぶどう畑の周りにバラが植えられていましたが、これにも意味があるそうです。ぶどうはバラの仲間で、ぶどうより弱いので、病気になるとまずバラの方に兆候が出るのだそうです。 ガイドツアーでひと通りお話をうかがった後、ぶどう畑の上にある見晴らし台まで上ってみることにしました。

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道がジグザグについているので歩くのはそれほどたいへんではないですが、38度の傾斜は上から見ると前のめりに感じるほど。これまで国内外のワイナリーをいくつも訪れましたが、こんなぶどう畑を見たのは初めてです。@@ 作業する際、慎重に上り下りすることが集中力にもつながるそうです。

右の方に見えるのがカフェとワイン工場。左にはこころみ学園の建物が続いています。こころみ学園は18歳以上の知的障碍者の自立を支援する厚生施設で、90歳以上の方もいるそうです。

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20分ほどで見晴らし台に着きました。足利の街が一望に見渡せます。緑の山が入り江と小島の風景に見えて、「海街diary」のワンシーンを思い出しました。

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最後にショップで、ワインと葡萄酢、農園の野菜などを買いました。ワインは特別な日に大切にいただきたいと思います。

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ルバーブと、シャクヤク

いつも行くマーケットにルバーブが出ていたので買ってきました。最近は長野県で栽培していて、新鮮なものが手に入るようになりました。

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見た目は赤いセロリといった感じですが、レモンのような酸味があります。欧米ではポピュラーな野菜で、ジャムやパイなど、お菓子作りに使われます。

私はその昔「赤毛のアン」のプリンスエドワード島で食べた、懐かしいルバーブのクランブルを作ることにしました。スムージー用に買っておいた小粒のいちごもいっしょに入れて...ルバーブといちごは相性がよく、彩り鮮やかに仕上がります。

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ルバーブといちごは一口サイズにカットしてパイ皿にこんもりと入れ、グラニュー糖をまぶします。

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上からクランブル(小麦粉・バター・砂糖で作ったそぼろ)をのせて、オーブンで焼いたらできあがり。

ほんとうはクランブルはもっとたっぷりのせるものですが、カロリーと甘さを抑えるために、私はいつも量を半分にしています。でもこの方が、フルーツ本来の味が楽しめます。クランブルは桃やいちじく、秋はりんごなど、季節のフルーツなんにでもよく合います。

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できたての熱々にバニラアイスクリームをそえても、冷めたのをそのまま食べてもおいしい。甘酸っぱさがどこか懐かしい、素朴なお菓子です。

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これはまた別の日、ルバーブだけを一口サイズにカットして、ヨーグルト風味の焼菓子を作りました。これも家では、ブルーベリー、ラズベリー、パイナップルなど、季節のフルーツをのせてよく作るお菓子です。

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上から粉砂糖をふるって仕上げます。ルバーブだけだと彩りは地味ですが、その素朴さがかえっていい感じ。口に入れるとほんのり甘く、優しい酸味が広がります。

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この日はコストコでラズベリーを買ったので、ルバーブといっしょに甘く煮てジャムを作りました。お砂糖ひかえめ、あまり煮詰めすぎず、ゆるめに仕上げます。

軽く温めたコストコのミニクロワッサンに、ジャムと柔らかくしたクリームチーズ、ラズベリー、庭のミントを添えて、朝食にいただきました。ジャムとクリームチーズのさわやかな酸味のコンビネーションが、クロワッサンによく合いました。

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ルバーブと同じく、この季節に大好きなのがシャクヤク(芍薬)の花。ナチュラルブーケに仕上げたら、最初は小さなつぼみだったシャクヤクが、この暖かさでぐんぐん広がり...いつのまにかあたりがぱ~っと華やかになりました。

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箱根湿生花園

5月のある晴れた週末、箱根・仙石原にドライヴに出かけました。まずはポーラ美術館のレストラン アレイでお昼をいただくことに。

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といっても、この日の目的は美術鑑賞ではないのです。お昼の後、野外彫刻が点在する”森の散歩道”を散策してから、すすきの原の近くにある箱根湿生花園を訪れました。

箱根湿生花園は、仙石原湿原の環境をそのまま生かした植物園。湿地帯の植物や高山植物、外国の山草も含め約1700種の植物が四季折々の花を咲かせます。園内の湿原には木道が渡してあり、風情たっぷり。ハイキング気分で可憐な花々を見てまわりました。

(花の名前をクリックするとWikipediaに飛びます。)

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白い装飾花がガクアジサイみたい。楚々として涼しげなカンボク(肝木)。秋には赤い実がなるそうです。

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穏やかな湖沼の風景にほっと心が和みます。手前の赤い花はクリンソウ(九輪草)。

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薄青色のチョウジソウ(丁子草)が一面に咲いていて、今にも妖精が舞い降りそうな風景。ファンタジーの世界でした。

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ピンクの花が愛らしいタニウツギ(谷空木)。

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ニッコウキスゲ。正式名称はゼンテイカ(禅庭花)というらしい。

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ツクバネウツギ(衝羽根空木)。

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名前わからず...ですが、なんとも愛らしい花。 (追記: いろいろ調べてみると、どうやらサラサドウダン(更紗満天星)かと思われます。)

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ミズバショウ(水芭蕉)の葉が群生していました。♪夏が来~れば思い出す~ の歌でおなじみですが、花が咲くのは箱根では3月からだそうです。白い花(苞)は楚々としたイメージがあったので、葉っぱがこんなに大きくなるなんて!と驚きました。

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尾形光琳の屏風絵でおなじみのカキツバタ(燕子花)。

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箱根湿生花園に隣接して、仙石原湿原植生復元区があり、湿原の様子を実際に見てまわることができます。遠く山裾まで続く青々とした湿原が美しく、箱根にこんな場所があるなんて...とびっくりしました。ここはもとは芦ノ湖の底でしたが、3000年前、火山の噴火で川がせき止められて、湿原となったそうです。

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キャロル / シークレット・アイズ / 教授のおかしな妄想殺人

最近劇場で見た映画、3作品の感想を簡単に書き残しておきます。

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キャロル (Carol)

UPLINKで上映していたので、遅ればせながら見てきました。1952年のニューヨークを舞台に、夫のお飾りの妻として満たされない思いを抱いているキャロルと、恋人から結婚を申し込まれながら写真家になる夢をあきらめられないテレーズが、自分らしい生き方を見つけるまでのラブストーリーです。

テレーズのモデルは、原作者のパトリシア・ハイスミス自身だそうで、彼女の成長物語としても興味深く見れました。クラシックな映像が美しく、50年代のきらきらとしたニューヨークと、当時のエレガントなファッションを堪能しました。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ、目で語る2人の演技もすばらしかったです。

個人的にはセールスマンのくだりがおもしろかった。このサスペンスな展開のうまさは、さすがはハイスミスとうらなされました。

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シークレット・アイズ (Secret in Their Eyes)

アルゼンチンのサスペンス映画、「瞳の奥の秘密」のハリウッドリメイク。オリジナル版がすごくよかったので、それを超えることはないだろうな...と過度な期待をせずに見ましたが、9.11後のテロ対策捜査を絡めたり、サッカースタジアムを野球場に変えたり、とアメリカらしい設定が生きていました。

結末を知っていたのでサプライズはなかったですが、それでもぎりぎりまで「ひょっとしたら違う結末かも...」と思わせる、ジュリア・ロバーツの演技はさすが。でも役作りとはいえ、かなり老け込んでいてショックを受けました。

ニコール・キッドマンは相変わらず美しい。彼女が思い切り下品なことばで犯人を挑発する場面は見応えありました。^^

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教授のおかしな妄想殺人 (Irrational Man)

ウッディ・アレン監督の最新作。ブラックユーモアの効いた不条理劇で、スノッブでシニカルな会話が楽しめましたが、もう少し遊び心とひとひねりが欲しかったかな? アレンのコミカルな不条理ミステリーといえば、「タロットカード殺人事件」なんてナンセンスで大好きですが...。

音楽がラムゼイ・ルイスとは懐かしい。The 'In' Crowdにはじまるのりのりのジャズは、どれもかっこよかったです。

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VinSante (ヴァンサンテ) / 多摩川台公園の紫陽花2016

先月、世田谷区代沢にあるイタリアンレストラン、VinSante (ヴァンサンテ)にお昼を食べに行きました。先の予定があったので車で出かけましたが、電車でしたら下北沢駅か三軒茶屋駅から歩いて10分、渋谷からバスも出ています。

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(サイトよりお借りしました)

3月にリニューアルオープンしたばかりで、お祝いの胡蝶蘭が飾ってありました。写真を見てピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。レストランを設計したのは、紙管を使った仮設建築で世界に知られる建築家、坂茂(ばん・しげる)さんです。

book 坂茂 「建築を作る。人を作る。」 (2011/09)
art 水戸芸術館 「坂茂 建築の考え方と作り方」 (2013/04)

紙管と白木が印象的なナチュラルテイストのインテリア。壁を取り外した開放的な空間は周囲の環境とよくなじみ、目の前には緑豊かな北沢川緑道が借景のように続いています。紙管の形状を生かしたユニークなワインラックの向うにオープンキッチンがちらりと見えます。

ランチメニューはパスタ2種類、魚料理、肉料理の計4種類で、それぞれデザートと飲みものがつきました。

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お魚料理にはガーデンサラダがつきました。すぐそこで摘んできました、といった感じの春の野草をいろいろ取り混ぜたサラダは、シャキッとしてみずみずしく、体の中から生き返るようでした。

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ホワイトアスパラガスのカルボナーラ

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私はお魚料理をいただきました。お魚はスズキだったかな? ホワイトアスパラガス、ヤングコーン、ソラマメ、インゲンなどの春野菜とクリーミィなソース。グリーンと白を生かした見た目にも春らしい一品でした。

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飲みものはグラスワインなどもありましたが、私は深煎りのコーヒーをデザートとともにいただきました。デザートは3種類から選ぶことができて、これはガトーショコラ。濃厚なお味がコーヒーによく合いました。

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食事のあとは、北沢川緑道を少し散策しました。ここには桜並木があって、20年以上前にお花見に来たことがありますが、いつの間にかきれいに舗装されて、小川の流れるすてきな遊歩道となっていました。紫陽花にはまだ早かったですが、咲き始めた黄色いビヨウヤナギがとてもきれいでした。

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これはまた別の日。今月はじめに、大田区の多摩川台公園に紫陽花を見に行きました。私たちは都合により車で行きましたが、東急・多摩川駅のすぐ目の前なので電車の方が便利。ここは規模はそれほど大きくありませんが、知る人ぞ知る紫陽花の名所で、人もそれほど多くなく、ゆっくり楽しむことができます。

cherry 多摩川台公園の紫陽花 (2010/06)

この日は見頃にはまだちょっと早かったですが、午前中、雨が降ったこともあり、雨上がりのみずみずしい紫陽花がとても美しかったです。

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雨上がりの蒸気がふわっと立ち上り、幻想的で夢のような風景でした。色づきはじめの紫陽花も初々しくてすてきです。

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ブルー、ピンク、紫、白...ガクアジサイ、ヤマアジサイと、7種類3000株の紫陽花はどれもとてもきれいでした。

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水生植物園ではスイレンが咲いていました。スルメを紐に結んでザニガニ釣りをする親子を何組も見かけましたが、お父さんたちの方がはりきっているのがおかしかったです。のどかな週末の風景でした。

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オマールの壁

パレスチナで苦悩する若者たちの姿を描いたドラマ、「オマールの壁」(Omar)を見に行きました。
run オマールの壁 公式サイト

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イスラエルが築いた高い壁が街を分断するパレスチナ自治区。パン職人のオマールは、今日もイスラエル軍の目を盗んで壁を乗り越え、壁の向こう側に住む幼なじみのタレクとアムジャドに会いに行きます。タレクの妹ナディアとは互いに恋心を寄せ合う間柄でした。

しかしある夜、イスラエル軍への反逆を試み、兵士を射殺したオマールたちは秘密警察に追われる身となります。やがて捕えられたオマールは、90年以上の懲役刑とナディアへの脅迫をほのめかされ、捜査官ラミからある取引きを持ちかけられます...。

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スタッフ全員がパレスチナ人、撮影はすべてパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本で作られたという本作。それゆえ監督、スタッフ、役者たちのメッセージがストレートに伝わってきて、見た後もしばらく打ちのめされ、考えさせられる作品でした。

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オマールがよじ登る高さ8mもの壁は、イスラエルとパレスチナの国境にそびえているのではありません。それはイスラエルが、パレスチナ自治区を分断するするように建設したもので、長さは450kmにもおよぶそうです。

表向きの理由は、パレスチナのテロリストを阻止するため。しかしほんとうの理由は、壁によってパレスチナ社会を分断し、彼らを弱体化して、国として成立するのを防ぐのが目的だそうです。

パレスチナ人は行動を制限され、仕事や学校に行くため、あるいは友人や恋人に会うため、壁の向こう側に行くのに、命の危険を冒して8mの高さの壁をよじ登るか、あるいは遠回りしてイスラエルの検問を通らなければなりません。

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しかし映画を見て、私がその壁以上に衝撃を受けたのは、パレスチナ人同士の心の絆を分断しようとする、目には見えない壁の存在です。

殺人の容疑をかけられ、どんなに過酷な拷問を受けても決して屈することのなかったオマールですが、愛するナディアに罪を問うことをほのめかされ、彼は表向き、卑劣な協力者となる取引きを受け入れます。

そして手ひどいけがを負ったものの、無事にもどってきたオマールを見て、仲間たちは彼がイスラエルからの取引きに応じ、スパイになったのではないかという、疑いの目を向けるようになるのです。

同胞でありながら、誰が裏切り者かと互いに探り合い、誰ひとりとして信用できなくなる社会。そうした中で、人は疑心暗鬼に陥り、問題の本質を見誤ってしまうではないかと思います。最後のオマールの行動は、愛する仲間たちの意志を継ぐための、心の叫びのように感じられました。

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...と映画の背景にあるテーマは重く、シリアスですが、物語はサスペンスあり、ロマンスあり、構成と脚本がすばらしくて、エンターテイメントとしても引き込まれる作品でした。彼らの日常を垣間見て、これまで遠い国のできごとだったイスラエル・パレスチナ問題が、身近な問題として胸に迫りました。

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映画を見た渋谷UPLINK 1階のカフェ Tabela(タベラ)で、タイアップメニューをいただきました。左は「ハリーサ」というセモリナ粉を使ったアラブの伝統菓子、右は”聖母の草”を意味する「マラミーナ」というセージのお茶です。すてきなティーセットとともに、映画の余韻を楽しみました。

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深大寺散策

神代植物公園を訪れたあと、すぐ隣の深大寺でおそばをいただくことにしました。場所は植物公園の深大寺門を出て歩いてすぐ。出口でスタンプを押してもらうと、植物公園に再入場できます。

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植物公園を出て木立の中の細い坂道を下りていくと、突然視界が開け、江戸時代にさかのぼったような趣のある街並みが現れます。ここは深大寺の門前町で、20数軒ものお蕎麦屋さんが軒を連ねています。
clover 深大寺お蕎麦屋さんマップ (深大寺そば組合加盟店のご案内)

江戸時代、このあたりの土地は米作りに向かなかったため、蕎麦を作って深大寺に納めたそうで、寺で蕎麦を打って来客をもてなしたのが、深大寺そばのはじまりといわれています。今はこの地にそば畑はほとんどありませんが、お蕎麦屋さんがその名残をとどめています。

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私たちは深大寺通りにある湧水(ゆうすい)さんでおそばをいただきました。一番人気のお蕎麦屋さんで、11時半に着いた時にはすでに列ができていましたが、新緑を眺めたり、窓越しに蕎麦打ちの様子を見たりしながら、イベント気分で順番を待ちました。

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私たちはお店で一番お勧めという「湧水そば」をいただきました。天ぷらともりそばのセットですが、そばつゆと天つゆがちゃんと分かれています。天ぷらも冷たいおそばもとてもおいしかった! 最後はとろとろと温かいそば湯でしめて、おなかいっぱいになりました。

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湧水さんの近くにあった水車小屋。奥の納屋のようなところに、昔の農機具が展示されていました。深大寺はいたるところ清流が流れていて、いかにもそば処といった風情。水車のあるお蕎麦屋さんも何軒かあって雰囲気満点でした。

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門前町はなかなかの賑わい。屋根の上に大きな下駄が?と思ったら、ゲゲゲの鬼太郎をテーマにした「鬼太郎茶屋」というお店でした。そういえばこの頃偶然「水木サンの幸福論」という本を読んで、ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさんが調布に住んでいたことを知ったばかりでした。

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時間の都合でお店の中には入らなかったのですが、鬼太郎のツリーハウスや妖怪などあって楽しそうでした。

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お蕎麦屋さんやお土産屋さんが並ぶ門前町を冷やかしながら歩いて...

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最後に深大寺に寄りました。733年に開創され、都内では浅草寺の次に古いという歴史のあるお寺です。

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境内の池ではカルガモの親子が♪ のどかな春の風景でした。

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神代植物公園(2) 大温室リニューアル

引き続き、神代植物公園にて...バラ園のすぐ横に大温室があります。

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5月にリニューアルオープンしたばかりだというので、こちらにも入ってみました。

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まずは熱帯花木室。熱帯・亜熱帯地方の植物が茂り、ここだけ別世界のようでした。キウイやマンゴーなどのトロピカルフルーツの木や、食虫植物などあって楽しかったです。一番高い、大きな葉っぱの木はタビビトノキ。茎に水を溜め、非常用飲料となるためにこの名がついたそうです。

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メディニラ・火の鳥

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石垣島の住宅街で見た、クロトン・あけぼの。最近は鑑賞用として、お花屋さんでもよく見かけます。

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地湧金蓮(ちゆうきんれん)という中国の植物。大輪の花に見えますが、これは苞(ほう)とよばれる花弁状の葉で、その間に見える小さい管がほんとうの花だそうです。

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コエビソウ。なるほど!のネーミングです。

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ネペンタス・アラタ。ウツボカズラの一種で、食虫植物です。中をのぞいたら、大きな虫が入っていました。wobbly

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次はラン室。ランは植物の分類学上最も大きな科のひとつで、北極圏からチリ南端、またアンデスの標高4600mの高地と地球上に広く分布しているそうです。(左)はセロジネ・パンデュラタ。(右)は贈答用にもよく使われるデンドロビウム・ガットン・サンレイ。

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ミルトニア・フラベスケンス。細い花弁が可憐で美しい。

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ベゴニア室。池に大きな花を浮かべて...

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お花屋さんでよく見るベゴニアは、直径3cmほどの小さな花ですが、ここにはバラのように大きなベゴニアがたくさんあってびっくりしました。

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園内は武蔵野の雑木林や桜並木があり、新緑の木陰が気持ちよかったです。(右)ホオノキの大きな花が咲いていました。大きな葉っぱは、朴葉焼きなどお料理でもおなじみです。

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神代植物公園(1) 春のバラフェスタ

5月半ばの週末、調布の神代植物公園にバラを見にでかけました。
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みごとなバラ園で知られる神代植物公園は、かれこれ25年くらい前に訪れたことがあります。でもその時は人の多さに圧倒されてバラを愛でるどころではなく...以来なんとなく足が遠のいていました。

今回はその時の反省をふまえ、朝早く出かけたところ、比較的すいていてゆっくり楽しむことができました。

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噴水を中心にシンメトリーに設計された広大なバラ園に、409品種5200余本のバラが咲き誇っています。青空の下、色とりどりの美しいバラの間を歩きながら、しばし夢のような時間をすごしました。

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左から、気品あふれる白いパスカリ、ビールみたいですがピンクがキュートなクローネンブルグ、ディズニーのレストランと同じ名まえの紫色がミステリアスなブルーバユー。

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オレンジ色の濃淡が美しいロイヤルサンセット。

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”田毎の月”という風流な名まえの日本のバラ。小ぶりの花が愛らしい。

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シャーベットみたいにおいしそうな色のバラ。

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つるバラもたくさんありました。これはアイスバーグという白いバラを蔓性に仕立てた”つるアイスバーグ”。

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(左)こちらがもとのアイスバーグ。 (右)クリーム~ピンクのグラデーションが美しいピエール・ドゥ・ロンサール。ロマンティックな色彩にうっとりでした。今度結婚する時?はこの花をウェディングブーケにしたいです。^^

どの花もすてきでしたが、あえてお気に入りを3つ選ぶとしたら...

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ピエール・ドゥ・ロンサール

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ロココ

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そしてエメラルド・アイル。ほんのりグリーン~シャーベットピンクのグラデーションが夢見るような美しさでした。

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