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金沢能登(1) 北陸新幹線で金沢へ

3週間前になりますが...都知事選の期日前投票を済ませて、7月末に金沢と能登を旅してきました。

私にとって金沢は今回が3度目、能登は2度目の旅行になります。金沢を初めて訪れた時は学生だったこともあって夜行列車で、2度目は小松空港まで飛行機で、そして3度目の今回は、昨年開通した北陸新幹線に乗って行きました。

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東京駅で、7時20分発の「かがやき」がホームに入ってきたところをパチリ。奥に見えるのは、東北新幹線に連結された山形新幹線です。「かがやき」は上野、大宮、長野、富山に途中停車し、終点の金沢まで2時間40分。その気になればさくっと日帰りで金沢観光が楽しめますね。学生の頃とは隔世の感があります。

沿線はしばらく市街地を通るので、防音壁が視界をさえぎって、あまり眺望は楽しめませんが、最新の車両はほとんど振動がなく、足元が広々として快適でした。長野の山岳地帯を抜けて富山が近づくと、日本海が見えてきて一気に旅の気分が高まりました。

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できたばかりの金沢駅は、広々としてとてもきれい。米TRAVEL+LEISURE誌の世界で最も美しい駅のひとつにも選ばれています。構内の観光案内所でクーポンなどを入手して、東口の近代的なもてなしドームを抜けると、金沢駅のランドマーク、堂々と風格のある鼓門(つづみもん)が現れます。

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金沢の伝統芸能、能楽の加賀宝生の鼓をイメージしたという鼓門。TVで見ると真っ赤というイメージがありましたが、木の風合いを生かしたシックで落ち着いた色でした。繊細な曲線、精巧な木組みがすばらしく、しばしうっとりと見惚れました。

                              

旅行の前に、金沢を舞台にした映画をいくつか見ました。

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ゼロの焦点 (2009)

松本清張さんの原作はその昔読んだことがあります。何度も映像化されている名作ですが、現代と比較しながら興味深く見ました。

まず、金沢というと私には華やかな城下町というイメージがありましたが、その昔は雪深い最果ての地だったのだな...ということ。犯人は、まさかこの地で遠く離れた東京での過去の自分を知る人と再会するとは思わず、それが悲劇の引き金となってしまったのでした。

それとこの小説(+映像)のイメージがあまりに強烈で、これまで北陸の日本海といえば断崖絶壁に波が打ちつける荒々しい海を思い浮かべていましたが、今回の旅では、藍々として美しく、穏やかで包容力がある海を知りました。

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武士の家計簿 (2010)

御算用者(会計処理の役人)として代々加賀藩の財政に携わってきた下級武士、猪山直之(堺雅人)とその家族を描いた、実在する資料に基づく物語。当時の武家の日常とともに、そろばんオタク?会計オタク?ともいうべき、直之のエキセントリックなキャラクターが楽しめました。

借金を整理するため家財道具を次々と処分。父親の葬儀の日にも悲しみに暮れる暇なくその日の収支をつけ、幼い息子が4文銭をなくしても決して容赦しない厳しい直之ですが、それでも家庭がぎすぎすせず、明るさを失わなかったのは、妻(仲間由紀恵)の才量が大きかったのでしょうね。古き良き家族の姿を見ました。

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コメント

金沢、もう10年以上前に行ったきりです。
こんなに綺麗な駅になったのですね~!
真夏に行ったのですがとても暑くて
夏はこんなに暑いのに、冬は雪に埋もれるのかと
理不尽な思いをしたことを覚えていますw
冬寒い分、海の幸は美味しいですけどね。

投稿: zooey | 2016年8月22日 (月) 17時54分

こんばんは!

夏休み?のご旅行は能登に行かれたのですね。
新しい金沢駅、はじめて見ました!凄い独特のデザインですね。間近で見たらとても迫力がありそうです。

金沢は行った事がないのでいつか訪れてみたいです。
続きの記事も楽しみにしていますね。

金沢が舞台の映画2本、そうか、「ゼロの焦点」は金沢だったんでしたっけ。松本清張ミステリーを代表する作品ですよね。
「武士の家計簿」もまあまあ面白かったでしょう?こう言う時代劇は滅多にないので私はとても新鮮でした。

投稿: ごみつ | 2016年8月22日 (月) 23時03分

☆ zooeyさま ☆
おはようございます。

金沢、暑かったですよ~
東京が32℃の時に、連日35℃でした。

今回知ったのですが、金沢は関西や名古屋方面からは
特急が出ていて行きやすいのですね。
東京からは不便でしたが、新幹線のおかげでだいぶ身近になりました。
新しい金沢駅、広々としてとてもきれいでした☆

投稿: ☆ zooeyさま ☆ | 2016年8月23日 (火) 07時51分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます。

新幹線の開通に合わせて作られた金沢駅、まだ新しくてぴかぴかでした。
モダンな中にも伝統美が生かされた、なかなかすてきな駅でしたよ。

「ゼロの焦点」は金沢と能登が舞台なのですよね。
改めて見ると、昔は最果ての寂しい土地という位置づけだったのかな?と
今のイメージと違って少々意外でした。

「武士の家計簿」会計という視点で描かれていたのがおもしろかったです。
堺雅人さんが演じるにしては”ふつう”の人?と思いきや
やはりある意味エキセントリックな人物でしたね。^^

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2016年8月23日 (火) 08時02分

セレンさん☆
金沢ほんとうに良い所ですよね~
私も随分昔に行ったきりです。
良く見るこのつづみ門はなんと!駅だったのですね!??
これは豪華ですね~~
旅先の土地を舞台にした映画を見るのもイイですね。
旅の余韻を後まで楽しめそうです♪

投稿: ノルウェーまだ~む | 2016年8月23日 (火) 10時16分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
おはようございます。
金沢は、歴史と文化が感じられる美しい都市ですね。
街の大きさと人の数がほどほどで、渋滞もなく動きやすかったです。

鼓門は金沢の玄関口にあるモニュメントですが
モダンな中にも伝統を生かしたデザインでとても美しかったです。

旅先を舞台にした映画や小説はイメージを広げてくれますね。

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2016年8月24日 (水) 08時27分

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2010年/日本 (監)森田芳光 (演)堺雅人 仲間由紀恵 伊藤祐輝 嶋田久作 宮川一朗太 草笛光子 西村雅彦 松坂慶子 中村雅俊 ☆☆☆★★ [続きを読む]

受信: 2016年8月22日 (月) 23時05分

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