ジェイソン・ボーン
マット・デイモン主演×ポール・グリーングラス監督のスパイアクション、「ボーン」シリーズ最新作、「ジェイソン・ボーン」(Jason Bourne)を見ました。 ジェイソン・ボーン 公式サイト
記憶を消され、CIAの暗殺者として育成されたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、組織を告発したあと姿を消し、現在はアテネでストリートファイターとしてひっそりと暮していました。
一方、ボーンの元同僚ニッキー(ジュリア・スタイルズ)がアイスランドのレイキャビクからCIAのシステムに侵入していることを知ったCIA捜査官のヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)は、ボーンと接触しようとするニッキーを追いますが...。
9年ぶりとなるマット・デイモン&グリーングラス監督によるボーン最新作を楽しみにしていましたが、期待通りにおもしろかった! 最初から最後までのノンストップアクションとスリリングな展開に、終わった時にはふ~っと疲れてしまいましたが、心地よい満足感を味わいました。
グリーングラス監督の甘さを排したハードボイルドな展開は大好き。マット・デイモンのサイボーグのような強さと、内に悲しみを秘めた演技にも、ぐっときてしまいます。過去3部作とスピンオフの「ボーン・レガシー」を見てなくても(忘れていても?)楽しめるように、うまく作ってありましたね。
ボーンを追う若き野心家のCIA捜査官リーに、今売れに売れているアリシア・ヴィキャンデル。彼女のボスのCIA長官デューイに、BOSSのトミー・リー・ジョーンズ。(ただこれが言いたかっただけ^^;)
リーは、ボーンをCIAに呼び戻すようデューイに働きかけますが、それはボーンを信頼しているからか、あるいは自分の野心を満たすためか...。彼女はデューイに対して明らかに不信感を見せていましたが、あれだけ憎しみを募らせるのには、何か特別な理由があるのかな?と深読みしてしまいました。^^
デューイから託された、ボーンをねらう凄腕の暗殺者にヴァンサン・カッセル。ボーンとは互いに少なからず因縁がある間柄で、2人の駆け引きにはらはらしました。ヴァンサン・カッセルは、私の中ではアクションのイメージがあまりなかったので、こういうハードな殺し屋役は新鮮でした。
世界を情報監視下に置こうと目論むCIAが、パートナーに選んだITカンパニー社長にリズ・アーメッド。どこかで見たような...と思ったら、「ナイトクローラー」に出ていた助手の男の子でした。彼は「ローグ・ワン/スターウォーズストーリー」にもキャスティングされている注目株の俳優さんですね。
Facebookの若きCEOマーク・ザッカーバーグと、FBIに個人情報提供協力を拒否したAppleのクックCEOをあわせたようなキャラクターでした。リーとは大学の同窓という設定で、感覚的にも近そうなので、今後彼女と関わっていくようになるのかな?
アリシアが演じる冷徹なリーもチャーミングでしたが、そのさらに上手(うわて)をいくボーン...というラストににやりでした。続編も楽しみです。
余談ですが...レイキャビクでのハッキングのシーンで、停電してハッカーたちがざわめく中で一瞬日本語が聞こえたことにびっくり。心理学ではカクテルパーティ効果といいますが、人間の脳の能力ってすごいですね。
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コメント
セレンさん☆
カクテルパーティー効果だったのですね!?私もしっかりゲットしました。
シリーズの前の作品は確かに見て無くても十分楽しめたのですが、本日改めて3作品一気に見たら、より一層理解が深まって、予習をしてから見たら寝なかったかも…と思ったり。
同じように手ぶれしていたのに、前3作品はストーリー的にも絵的にも飽きさせなかったのが不思議でした。
投稿: ノルウェーまだ~む | 2016年10月17日 (月) 22時30分
こんばんは!
「ジェイソン・ボーン」面白かったですね!期待を裏切らない出来で嬉しかったです。
私もちょっと後になると思いますが(記事がたまってて。(^_^;))感想をアップしたいと思います。
それにしても「アイデンティティ」の公開が2002年なので、1作目からもう14年になるんですよね。なかなかのロングランシリーズですね。
今日、遅ればせながら「ボーン・レガシー」も見ました。で、思ったのですが、デビッド・ストラザーンとかエドワード・ノートンとかのCIAの悪い奴らはどうなったのかしらね。
投稿: ごみつ | 2016年10月18日 (火) 02時52分
☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは。
あのシーン、いくつか言語かまざっていたのかな?と
imdbとかで調べてみたのですが、突き止められませんでした。^^
前3部作はあまり覚えていなかったのですが
それがかえってよかったのか?私は問題なく楽しめました。
いったん完結したシリーズの続編を作るのは
なかなか難しいですね~
投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2016年10月18日 (火) 10時07分
☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
ジェイソン・ボーン、臨場感あふれるアクションで楽しめました。
ごみつさんのレビューも気長に楽しみにしていますね☆
第1作から14年ですか。
映画に出てきたボーンのIDで見るマット、若い~と思いましたが
今もあれだけ迫力あるアクションをこなせるってすごいですね。
ボーン・レガシー、序盤はちょっともたもたしますが
途中からだんだんおもしろくなりますよね。
CIAの悪役たち...
う~ん、”記憶を消された暗殺者”という設定だけ生かして
まったくの新作になっている気もしますね。
投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2016年10月18日 (火) 10時20分
こんばんは。
マットは大好きな俳優なので彼のカムバックは嬉しいですね。
本作ではアリシアが断然光っていました。
知的なイメージのある彼女にぴったりのキャラだと思います。
正直言ってシリーズものはやはり一番目が一番面白いので
こちらも期待しないで見に行きました。でもこれって新作の感じですよね?
次作はどのような展開になるのでしょう?
投稿: margot2005 | 2016年11月 7日 (月) 22時39分
☆ margot2005さま ☆
こんばんは。
やはりボーンシリーズはマットでなくては...ですね。
第1作の頃と比べるとすっかり貫禄のついたマットですが
本作でも色褪せないバリバリのアクションで魅せてくれました☆
クールで知的なアリシアも、役柄にぴったりあってすてきでしたね。
シリーズものは回を重ねるうちにどうしてもトーンダウンしてしまうものですが、
本作は前作から9年ぶりと間があいていたせいか
新鮮な気持ちで楽しめました☆
投稿: ☆ margot2005さま ☆ | 2016年11月 8日 (火) 23時25分