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紅葉の京都(4) 東福寺

翌日は、朝から東福寺を訪れました。京都屈指の人気の紅葉スポットなので、大混雑を覚悟していましたが、東京の人混みに鍛えられている身には?思ったほどではなくほっとしました。場所によっては人もまばらで、静かな時間がすごせました。
 東福寺 公式HP

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東福寺は、広大な境内を渓谷が横切り、その谷あいに2000本もの楓が植えられています。木々の間を縫うように歩きながら、赤や黄色に燃える紅葉の美しさに息をのみました。

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中でも、渓谷に架かる屋根つき橋、通天橋からの眺めは絶景。眼下の谷間にうねるように紅葉のじゅうたんが広がっています。通天橋から続く渡り廊下からの眺めもすばらしかったです。

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ややピークをすぎて葉が散っているところもありましたが、冬枯れの木の枝が、紅葉をソフトな色合いに見せていて、それもまた趣があってすてきでした。

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通天橋のあとは、方丈に入り、建物の四方に配された4つの枯山水の庭園を見ました。造園家・重森三玲(しげもり・みれい)が昭和14(1939)年に完成した庭園で、鎌倉時代の禅庭の風格をそのままに、スタイリッシュでモダンなデザインを取り入れています。

写真は、円柱の余材を使い、北斗七星を構成する東庭。奥に見える生垣は天の川を表しています。

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こちらは石と苔を市松模様に配した北庭。四角が少しずつまばらになっていて、エッシャーのメタモルフォーゼを思い出しました。

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このあと屋根つきの偃月橋(えんげつきょう)をわたると、即宗院という塔頭(たっちゅう=付属の小院)があったので入ってみました。薩摩藩の菩提寺だそうですが、平安時代に連なる名園の跡地とのこと。池を囲んで紅葉があり、自然の風景をそのまま生かした庭園がみごとでした。

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つい赤い紅葉に目が行きますが、黄色いもみじもきれいです。

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お昼は東福寺の塔頭のひとつ、栗棘庵(りっきょくあん)へ。ここでは紅葉の季節限定で、美しいお庭を眺めながら、近くの「京料理 高澤」さんのお弁当がいただけます。重厚な門をくぐって入り口まで美しい紅葉に迎えられ、わくわく期待が高まりました。

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やがて運ばれてきたお弁当は、焼き物、煮物、和え物...とひとつの器に何種類ものお料理が取り合わされ、その美しさとおいしさに感激しました。

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お食事のあとは、縁側からお庭に出てぐるりと周りを散策しました。風雅で美しい紅葉のグラデーションにうっとりしました。

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コメント

セレンさん☆
こちらもまた紅葉が最高に美しいですね!
まだ濃い緑もあるので、より一層赤や黄色が生えてます☆
そして古風なお寺の景色に、斬新なデザインのお庭が見事にマッチしていますね。
お料理も美味しそう~~これは予約しないといただけないのかしら?

投稿: ノルウェーまだ~む | 2016年12月 8日 (木) 23時01分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
東福寺さんの紅葉、若干ピークは過ぎていましたが
屋根付き橋から見る風景は、迫力ある美しさでした。
緑が背景にあると、よりいっそう紅葉が引き立ちますね。
モダンなデザインのお庭もすてきでした~☆

お弁当はあらかじめ高澤さんに予約しておきました。
門の前で呼び込みをしていたので、当日でも入れそうでしたが
予約した方が確実かもしれませんね。

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2016年12月 9日 (金) 09時25分

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