ウィーンの音楽と、アルジェリアのお菓子
お誘いをいただいて、神楽坂の音楽の友ホールで開催された「室内楽の醍醐味」というコンサートに行ってきました。 室内楽の醍醐味 村田千佳さんOfficial Websiteより
ピアニストの村田千佳さんの企画による、ウィーン・フィルの元コンサートマスター ライナー・ホーネックさんとの共演コンサートです。日本での演奏会の多いホーネックさんですが、村田さんとは2011年以来、毎年共演していらっしゃるということで、息がぴったり合っていました。
会場となる音楽の友ホールは、低いステージに椅子を並べたこじんまりとした空間で、演奏者との距離が近く、目の前で息遣いまで聞こえるような臨場感あふれる音楽を堪能することができました。
村田さんはウィーンに留学された時にホーネックさんと初めてお会いしたそうですが、その時の思い出のモーツァルトのソナタを1曲目に演奏され、おふたりの出会いに思いをはせました。演奏されたのもベーゼンドルファーというウィーンのピアノで、ウィーン尽くしの音楽の夜でした。
休憩のあとには、おふたりのトークの時間がありました。ホーネックさんの真摯で思慮深く、包容力のある話し方と、村田さんの溌剌と表情豊かな話し方は、そのままおふたりの演奏のマリアージュに通じるものがあり、オーケストラや独奏とは違う、音楽の化学反応のおもしろさを味わいました。
そういえば、まだ若かりし頃、ウィーンを訪れた日の夜にチケットをとって、ホテルの近くに室内楽を聴きに行ったことがあります。やはりこの日のような小さなサロンのコンサートでしたが、音楽が市民のふだんの生活とともにあることを実感し、深く感動したことを久しぶりに思い出しました。
プログラムは末尾の”続きを読む”にて。
これはまた別の日。アルジェリア大使館の手作りお菓子をいただきました。
アルジェリアの家庭のお菓子でしょうか。どれも素朴な風合いがあっておいしかったです。左奥のセサミボールは胡麻の風味が香ばしく、中華のドーナツにちょっと似ています。右の杏子ジャムのサブレは、見た目はタルトのようですがサクサクとした食感で、しっとり甘酸っぱいジャムがアクセントになっていました。
手前の三日月形のクッキーはチャレック(Tcharek)というお菓子。三日月はイスラムのシンボルからきているのでしょうか。クロワッサンのように生地がくるくると巻いてあり、内側はシナモンの味がしました。レシピが知りたいです。
お昼にラム肉と野菜の煮込みをクスクスにかけたものをいただきましたが、日本の肉じゃがに似ていました。(じゃがいもではなく、にんじんやひよこ豆でしたが。) ラム肉がほろほろに柔らかくてクセがなく、とてもおいしかったです。
おまけで、毎年恒例バレンタインデーのお菓子を...。
今年は稲田多佳子さんのレシピでガトーショコラを作りました。バターとたまごが控えめで、小麦粉の代わりに少量のアーモンドパウダーを使っています。材料の中心となるのはチョコレートで、外側はほろり、内側はしっとりと仕上がりました。
上から粉砂糖をふるって、軽く泡立てた生クリームとバナナのスライスを添え、おいしくいただきました。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)