旅行

富士山づくしのお正月 2017

あけましておめでとうございます

~ 今年もどうぞよろしくお願いします ~

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お正月は大きなバンを借りての恒例の家族旅行で、今年は伊豆修善寺で新年を迎えました。例年、太平洋岸は晴れることが多いですが、特に今年は風もなく穏やかで、日本晴れとよぶのにふさわしいすばらしいお天気に恵まれました。

旅行中は、いろいろなスポットから富士山の雄姿を見る機会があり、そのたびに神々しい美しさに息をのみました。地元の方も、これほど富士山がきれいに見えることは珍しいと声をそろえるほどで、縁起のいい新年の幕開けとなりました。

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東名高速から海沿いの西湘バイパスを通って、箱根の山道を通り抜け、最初に訪れたのは一年前にオープンした三島スカイウォークです。全長400m。日本最長の歩行者専用の吊り橋で、橋の上から正面に富士山、後ろに駿河湾というみごとな眺望が楽しめました。

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この日は風がほとんどなかったのですが、吊り橋はミシミシと音を立てて大きく揺れ、スリル満点でした。橋といっても向うに道は続いていないので、渡ったらまたこちらに渡ってもどります。橋の建設のために周囲の森の木々が伐採されていたのが、ちょっと痛々しく感じられました。

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お昼は沼津港の魚市場で、海鮮丼をいただきました。魚市場は活気にあふれて大賑わい。駿河湾から水揚げされる新鮮な海の幸を見て回りながら、お正月準備の気分を楽しみました。ここから見る富士山は、形がみごとに整っていて美しかったです。

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3時頃に修善寺に到着。宿でひと休みしてから、私たちだけで翌日の下見を兼ねて温泉街を散策してみました。桂川沿いの風情ある竹林の小径を歩いて修善寺(お寺)へ。大晦日の夕方の境内はひっそりとして、新年を待つばかりに清められ、厳かな雰囲気でした。

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こちらの手水はなんと温泉です。手を清めると、ほどよい温もりが心地いい。鐘楼堂では除夜の鐘の準備が整い、ぼんぼりに明かりが灯されて幻想的な風景でした。

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この後は宿にもどって温泉に入り、夜は伊勢海老のほか伊豆の食材を使った心づくしのお料理を堪能しました。初めて食べて感動したのは、天城の清流で獲れるという幻の魚、あまごのお刺身。見た目は鮭に似ていますが、とろりと甘く淡白なお味でした。イカの三升漬けは家族が気に入ったので、おみやげに買い求めました。

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初日の出は、宿の方に教えていただいて、修善寺から西へ車で30分ほどのところにある達磨山(だるまやま)の展望台から見ました。山の縁がチリチリと燃えるように色づき、太陽が現れるのを今か今かと待つ緊張感が心地よい。宇宙の神秘を感じるこの瞬間が好きです。

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さらに達磨山からは、駿河湾越しにみごとな富士山を見ることができました。日の出の時刻の富士山は、ほんのり赤く染まり、なんとも神々しい姿でした。今年は初日の出以上にこの富士山が心に残りました。

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家族そろって元旦のお祝いのお膳をいただいた後は、前日の下見をもとに温泉街を散策しました。元日の清々しい空気の中、青空に輝く竹林の緑がとても美しかったです。

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お昼に伊東に寄ってから、伊豆スカイラインを通って帰途に着きました。途中で立ち寄った滝知山園地から、富士山と駿河湾の絶景を眺めていると、パラグライダーの人たちが新春の空中散歩を楽しんでいるところでした。寒そう...ですが見ている側にも爽快な風景でした。

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最後に、いつもは行きに立ち寄る大観山で、富士山と芦ノ湖の風景を眺めました。芦ノ湖が山の影に沈み、朝とはひと味違う神秘的な風景でした。

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紅葉の京都(5) 清水寺と、イノダコーヒ

東福寺でお昼をいただいたあとは、東大路通りを北へと歩き、清水寺に向かいました。五条坂から、比較的すいている茶わん坂を上っていくと、沿道には着物レンタルのお店がたくさんあってびっくりしました。

金沢でも加賀友禅の体験コースがあってすてきだなーと思いましたが、京都はもっとカジュアルに着物の着用体験ができるようで、日本人、外国人問わず、和服を着てきれいに髪を結い上げた女性やカップルを、あちらこちらで見かけました。

清水寺は京都を代表するお寺で、紅葉の名所でもあることから、今回訪れた中で一番にぎわっていました。人の波に乗りながら、本堂の中を通って、そのまま修復中の奥の院の方へと進みました。
maple 清水寺 公式HP

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本堂(清水の舞台)の横からパチリ。4階建てのビルの高さに相当するという舞台の下には錦雲渓という林があり、その名の通りに錦の風景が広がっていました。向こうに見えるのは京都の市街地。こうして見ると、京都が盆地であることがよくわかります。

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この角度から見る本堂の姿は、写真や映像でおなじみですね。清水寺は創建778年という古いお寺ですが、何度か焼失し、現在の本堂が再建されたのは1633年とのこと。

錦雲渓の崖に、139本の欅(けやき)の柱を一本の釘も使わずに組み上げた上に、410枚以上の檜(ひのき)の板を敷き詰めた舞台を設えています。この舞台では、平安時代から現在にいたるまで、雅楽や能、狂言、歌舞伎など、さまざまな芸能が奉納されてきました。

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眼下に広がる錦雲渓。山の斜面で陽当たりがいいからか、だいぶ紅葉が進んでいて、すっかり葉を落としている木もありましたが、柔らかいグラデーションがきれいでした。

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子安塔からは本堂から三重塔までの大パノラマが見渡せました。この時期は夜の特別拝観があり、建物や渓谷の紅葉がライトアップされます。その向こうには京都市街の夜景も広がって、きっと忘れ得ぬ美しい光景でしょうね。

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清水寺を出たあとは、清水坂~三寧坂~二年坂と、お土産屋さんが軒を連ねる参道をぶらぶらと歩きながら、お買いものを楽しみました。昔の記憶と比べると、町並みがきれいに整備され、すっかりおしゃれな通りになっていて驚きました。

二年坂の先には、石畳を敷き詰めた”ねねの道”という新しい通りができていて、八坂神社まで続いていました。そこからさらに祇園を通って、四条通りを歩きます。地下鉄に乗る前に、京都の老舗コーヒー店イノダコーヒがあったので、ひと休みしました。

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店内はいかにも”昔ながらの喫茶店”といった感じの懐かしい雰囲気です。私はレモンパイとコーヒーのセットをいただきました。レモンカスタードにふわふわメレンゲの乗ったレモンパイは、手作り風の優しいお味。おいしいコーヒーとともに、人心地着きました。

軽食メニューも充実していて、たくさん歩いておなかがすいた家族はハムピラフを食べていました。^^ 京都旅行記はこれでおしまいです。おつきあいくださり、ありがとうございました。

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紅葉の京都(4) 東福寺

翌日は、朝から東福寺を訪れました。京都屈指の人気の紅葉スポットなので、大混雑を覚悟していましたが、東京の人混みに鍛えられている身には?思ったほどではなくほっとしました。場所によっては人もまばらで、静かな時間がすごせました。
maple 東福寺 公式HP

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東福寺は、広大な境内を渓谷が横切り、その谷あいに2000本もの楓が植えられています。木々の間を縫うように歩きながら、赤や黄色に燃える紅葉の美しさに息をのみました。

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中でも、渓谷に架かる屋根つき橋、通天橋からの眺めは絶景。眼下の谷間にうねるように紅葉のじゅうたんが広がっています。通天橋から続く渡り廊下からの眺めもすばらしかったです。

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ややピークをすぎて葉が散っているところもありましたが、冬枯れの木の枝が、紅葉をソフトな色合いに見せていて、それもまた趣があってすてきでした。

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通天橋のあとは、方丈に入り、建物の四方に配された4つの枯山水の庭園を見ました。造園家・重森三玲(しげもり・みれい)が昭和14(1939)年に完成した庭園で、鎌倉時代の禅庭の風格をそのままに、スタイリッシュでモダンなデザインを取り入れています。

写真は、円柱の余材を使い、北斗七星を構成する東庭。奥に見える生垣は天の川を表しています。

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こちらは石と苔を市松模様に配した北庭。四角が少しずつまばらになっていて、エッシャーのメタモルフォーゼを思い出しました。

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このあと屋根つきの偃月橋(えんげつきょう)をわたると、即宗院という塔頭(たっちゅう=付属の小院)があったので入ってみました。薩摩藩の菩提寺だそうですが、平安時代に連なる名園の跡地とのこと。池を囲んで紅葉があり、自然の風景をそのまま生かした庭園がみごとでした。

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つい赤い紅葉に目が行きますが、黄色いもみじもきれいです。

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お昼は東福寺の塔頭のひとつ、栗棘庵(りっきょくあん)へ。ここでは紅葉の季節限定で、美しいお庭を眺めながら、近くの「京料理 高澤」さんのお弁当がいただけます。重厚な門をくぐって入り口まで美しい紅葉に迎えられ、わくわく期待が高まりました。

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やがて運ばれてきたお弁当は、焼き物、煮物、和え物...とひとつの器に何種類ものお料理が取り合わされ、その美しさとおいしさに感激しました。

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お食事のあとは、縁側からお庭に出てぐるりと周りを散策しました。風雅で美しい紅葉のグラデーションにうっとりしました。

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紅葉の京都(3) 鞍馬~貴船ハイキング

今回、京都でどこに行きたい?と家族にたずねると、”貴船”という意外な答えが返ってきました。どうしてまた? ひょっとしてアニメか何かの聖地になっているのかと思いましたが^^; そういうわけではないようです。

洛北にある鞍馬・貴船は、市の中心部から電車を乗り継いで約1時間。叡山電車の終点、鞍馬駅から山越えして貴船神社までの約1時間のハイキングを楽しみました。

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鞍馬駅を下りると、目の前に大きな天狗のオブジェがお出迎え。鞍馬は、牛若丸(源義経)が修行した場所で、能の「鞍馬天狗」で知られています。駅から歩いて間もなく、鞍馬寺の仁王門に着きました。鞍馬寺は山全体が境内となっていて、この山門が入口となっています。

maple 鞍馬寺 公式HP

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仁王門をくぐると、さっそく急な階段が続きます。うしろを振り返ると、向うの山の中腹の紅葉が、晩秋の穏やかな日に照らされて、柔らかい彩りを見せていました。

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30分ほど山道を歩いて、鞍馬寺本殿金堂に着きました。牛若丸が幼少期をすごしたお寺だそうです。熊注意の看板を横目で見ながら...そろそろ日が陰ってきたので先を急ぎます。

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山道は、鞍馬側は杉の木が多かったですが、貴船に近づくにつれて落葉樹が増えてきました。紅葉のハイシーズンはさぞきれいだったと思いますが、山中はすっかり散ってしまっていてちょっぴり残念。

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川のせせらぎが聴こえてきて...山を下りると、そこは貴船。貴船川に沿って料亭や旅館が軒を連ねています。京の奥座敷とよばれる貴船は、夏の川床(納涼床)、秋の紅葉で知られています。紅葉はだいぶ散ってしまっていましたが、しっとりと風情のある家並みは趣があってすてきでした。

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夜のライトアップが見たい、ということだったので、途中の茶店でみたらしだんごを食べながら^^ 暗くなるのを待ちました。ようやく暮れなずんできたので、川沿いの道をまずは奥へと進み、貴船神社を奥宮~中宮~本宮ともどるようにして歩きました。暗くなると入口にかがり火が焚かれ、厳かな雰囲気でした。

maple 貴船神社 公式HP

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お料理屋さんのぼんぼりにも明かりが灯り、情緒たっぷりでした。市の中心から離れていますが、意外にも観光客が多くてびっくり。東京だと高尾山に行くような感覚かな?と想像しました。^^

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貴船神社本宮のもみじ灯籠です。石段に添って明かりの灯った灯籠がずらりと並び、圧巻でした。人がちょうど途切れたところをパチリ。(石の上に登って撮ったら、そのあと思い切りコケました。><)

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貴船口から叡山電車に乗ると、沿線でも紅葉のライトアップをしていました。暗闇に浮かび上がる紅葉が幻想的できれいでした。

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紅葉の京都(2) メキシカンと川床スタバ

南禅寺の周辺には湯豆腐の名店がたくさんありますが、気分ではなかったので地下鉄で乗換駅の三条京阪に移動して、三条通りをぶらぶらと...。高瀬川のほとりにメキシカンのお店を見つけたので、こちらでお昼をいただくことにしました。

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森鴎外の「高瀬舟」で知られる高瀬川は、桜の紅葉が舞い、情緒があってすてきでした。右にちらりと見えているのが、Mexican Dining AVOCADO(メキシカンダイニング アボカド)さんです。川に面したテラス席にも惹かれましたが、やや肌寒かったので屋内の席へ。

5種類くらいあるランチメニューは、どのお料理にもスープとアボカドのミニスムージーがつきます。

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十六穀米のタコライスはボリュームたっぷり。上にはもちろんアボカドと、温泉たまごがとろ~り。

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私はやわらか若鶏のブリートをいただきました。クレープのように薄く焼いた大きなトルティーヤの上に、生野菜とチキン、アボカドがのっています。2種類のサルサをかけて包み、ナイフで半分にカットして、がぶりとかぶりつきました。さっぱりジューシィでおいしい~。懐かしいTexMex(メキシコ風アメリカ料理)の味です。

メキシカンはアメリカではポピュラーで、気軽に食べられるおいしいお店がそこかしこにありましたが(日本の中華のようなイメージ)、日本ではなかなか気に入ったお店がなくて寂しい思いをしていたのです。

メキシコらしい陽気なインテリアも楽しくて、こういうお店が東京にもあったらな~と後でHPをチェックしたら、なんと新宿と下北沢にもあることがわかりました。今度は都内で足を運んでみようと思います。

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食後のコーヒーは、場所を変えて。メキシカンの斜め前に京都の老舗コーヒー店、小川珈琲があったのでそこに入ろうと思ったのですが、家族の希望でその並びのスターバックスに入ることに...。

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こちらの京都三条大橋店は、スターバックスのコンセプトストアのひとつで、夏は京都の伝統にならって、鴨川べりに川床(納涼床)が設けられます。

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こんな感じ。(HPよりお借りしました)

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今の季節は残念ながら川床はありませんが、窓から見える鴨川の河原の風景が気持ちよかったです。

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三条大橋の上から見る鴨川の流れ。琵琶湖疎水、高瀬川、鴨川...と、京都ではそれぞれに趣のある川の風景が心に残りました。

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紅葉の京都(1) 南禅寺

先週、学校の休みにあわせて家族と2人で京都に紅葉を見に行ってきました。最初は日帰りで行くつもりでしたが、せっかくだからゆっくりしてくれば?とのことばに急遽泊まってくることになりました。

ところが出発の日は、予報通りに朝からみぞれ混じりの雨。のちに雪に変わったと知りましたが、11月に東京に雪が積もったのは54年ぶりだとか。@@ 交通状況が心配でしたが、雪でも定刻通りに出発する新幹線に、日本の底力を実感しました。

途中、雪が積もっているところもありましたが、西へ行くほどお天気がよくなり、約2時間後に京都に着いた時には晴れ間が広がっていました。地下鉄を乗り継いで、まずは南禅寺に向かいました。
maple 臨済宗大本山 南禅寺 公式HP

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大型バスが次々停まり、観光客で賑わっていましたが、境内が広々としているので、落ち着いて散策できました。写真は歌舞伎で石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな~」のセリフで知られる三門。上層に上ることもできます。太い柱を額縁にして、向うに見える紅葉も美しい。

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三門をくぐって、後ろをふり返ったところ。

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あいにく前日、前々日の強風で、葉っぱがだいぶ散ってしまったらしいですが、それでもまだまだ美しい紅葉を堪能することができました。

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晩秋のこの時期は、散り紅葉も風情があります。手前は紅葉、向うはすっかり散ってしまった銀杏。赤と黄色の2色に染め分けられた落ち葉のじゅうたんがすてきでした。

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境内を通る、琵琶湖疎水の水路閣。赤レンガでできた明治の近代建築ですが、不思議と禅寺の空間にマッチしています。上には今も水路が流れ、さわやかな水音が心地よい。

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このあと、狩野派の障壁画(復元)や、みごとな庭園を見ることができる方丈の中へ。方丈庭園は江戸時代初期の代表的な枯山水庭園で、「虎の子渡しの庭」ともよばれています。目の前に広がる白砂は池ではなく、川を模しているのが、ほうき目から伝わってきます。

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こちら方丈の奥にある「六道庭」は緑の苔が美しい。岩と白砂の「妙心庭」もあり、対になっていました。

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お茶室の向うに真っ赤な紅葉。

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再び三門を背景に。

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金沢能登(8) 長町武家屋敷跡 ~ 尾山神社

旅の最後はバスに乗って香林坊へ。金沢一の繁華街のすぐ裏手に、長町武家屋敷跡があります。ここはかつて加賀藩の上・中級武士たちが暮らしていたお屋敷町で、今も細長い小路に土塀が続き、江戸時代の面影が残っています。

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先日見た「武士の家計簿」でも、土塀の続く家並みが日常の風景として描かれていましたが、主人公の直之たちもこのあたりで暮らしていたのでしょうか...。まるで時代劇のセットのようですが、今もお屋敷を守りつつ、人々が実際に暮らしていらっしゃると知り感動しました。

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東町、寺町、長町...とそれぞれに伝統のある古い町並みを歩いてきましたが、金沢は戦争中、空襲を受けなかったために、こうした貴重な建物や町並みが数多く残されているのだそうです。

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ジグザグに延びる土塀の小路を抜けると視界が開け、石畳はなくなりますが、大野庄用水に沿って昔ながらの土塀のお屋敷が点々と続きます。時間の都合で通り過ぎるだけになってしまいましたが、一般公開されている野村家や、足軽資料館もこの通りにあります。

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400年前に造られたという大野庄用水。防火や融雪、物資の運搬など、さまざまな目的に利用され、城下町の生活を支えてきました。ゆるゆるとした流れは風情があり、町並みにしっくりとなじんですてきでした。

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バス通りに出ると、ちょうど目の前に尾山神社が現れたので、少しだけ寄ってみました。加賀藩祖前田利家と正室おまつの方が祀られている神社で、初詣や七五三など、折にふれて金沢の人たちに親しまれているそうです。

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こちらの神社、なんといっても神社らしからぬ?門がユニークです。上層にはステンドグラスがはめ込まれ、てっぺんには日本最古の避雷針が備えられています。妙立寺の仕掛けや兼六園の噴水といい、加賀藩には新しもの好きの発明家がいたのかも...?と想像がふくらみました。

旅行記はこれでおしまいです。長くなりましたが、最後までおつきあいくださりありがとうございました。

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金沢能登(7) 兼六園 ~ 石川県観光物産館

金沢21世紀美術館から通りをわたって...金沢を代表する名所、兼六園を訪れました。加賀藩の歴代藩主によって長い年月をかけて作られてきた広大な回遊式庭園で、日本三名園に数えられています。

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真弓坂口からゆるやかな坂道をのぼっていくと、うっそうとした木立の中にひっそりと瓢池(ひさごいけ)が現れます。池のほとりから味わいのある建物がせり出して、軒先には藤棚が木陰を作り、川床のように涼しそう。

ここは瓢池のすぐ奥にある三芳庵という料亭の別棟で、お抹茶のほか、お昼のお弁当がいただけるとのこと。1時間後に予約を入れて、先に園内を散策することにしました。

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日本庭園なのに噴水が?と不思議に思ったら...霞ヶ池との高低差を利用して水圧で噴き上げる、日本最古の噴水だそうです。

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兼六園の中心に広がる霞ヶ池。雪吊りがはじまる頃には、ニュースでもおなじみの風景です。右手前に見えるのは2本足の徽軫灯籠(ことじとうろう)。琴の弦をささえる琴柱(ことじ)の形に似ていることから名付けられたそうです。

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左に見えるのは蓬莱島、右に見えるのは内橋亭。梅、桜、燕子花、紅葉、雪景色...四季折々の美しい風景で知られる兼六園ですが、夏の緑もなかなかよいものです。

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霞ヶ池のまわりをぐるりとまわって...園内を歩いて驚いたのは、開園中も庭師やお掃除の方がおおぜい働いていらっしゃること。美しい庭園はこうした努力で支えられているのですね。

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霞ヶ池のほとりに小高い山があったので上ってみました。霞ヶ池を拡張した時に掘った土を盛り上げて作ったそうで、登り道が渦を巻いていることから栄螺山(さざえやま)と名付けられています。卯辰山を借景にしたここからの眺めもすばらしい。

この日はとても暑かったので、広い園内を半分ほど歩いてギブアップ。時間の頃合いもちょうどよく、最初に訪れた三芳庵にもどりました。なぜか貸切り状態?で窓側のよいお席でゆっくり静かに食事が楽しめました。

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金沢伝統料理の治部煮のほか、お造り、焼き物などあってどれもおいしかった。お部屋の雰囲気も窓からの眺めもよく、しばし幸せな時間がすごせました。

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このあとは、兼六園から坂道を下りたところにある石川県観光物産館へ。手作り体験クーポンをいただいていたので、和菓子づくりに参加したかったのですが、希望者が多くすでに締め切りとのことで、代わりに金箔細工にチャレンジしました。

型紙を用意してくださるので素人でも比較的簡単にできるはずですが、それでも欠けたり、よれたり、思った以上に難しい。>< 悪戦苦闘してなんとか形になった時にはほっとしました。^^;

1階には石川、金沢の老舗の銘菓、特産品がずらりとそろっていて、おみやげはすべてこちらでまとめて購入しました。包装紙はもちろん、個別に渡す時のバッグまですべてそのお店のものが用意されていて、日本のおみやげ文化を熟知した心遣いに感動しました。

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金沢能登(6) 妙立寺 ~ にし茶屋街 ~ 金沢21世紀美術館

ホテルの朝食バフェに、加賀野菜(金沢で生産される15品目の伝統野菜)を使ったお惣菜があったので、ひと口ずつ味見してみました。

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(左)は加賀麩と源助大根の金沢おでん。(右)は加賀太きゅうりの酢の物、五郎島金時の甘煮、えびす(たまご寒天)、金時草のおひたし、加賀れんこんのきんぴら、ヘタ紫なすのいしる煮びたし。どれも繊細な味つけでおいしかったです!

さて、金沢での移動は周遊バスが便利。一日フリー乗車券をフル活用しました。最初に訪れたのは、寺町寺院群にある妙立寺(みょうりゅうじ)です。

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加賀藩3代藩主 前田利常が創建した日蓮宗のお寺であり、前田家の祈願所。徳川幕府からの改易や侵略に備え、複雑な構造と敵を欺くさまざまな仕掛けをもつことから、(忍者とは関係ありませんが)別名 忍者寺とよばれています。

以前訪れた時にすごくおもしろくて心に残っていたので、今回是非家族を連れていきたいと思っていました。見学はガイドツアーとなっていて、電話での事前予約が必要です。隠し階段、落とし穴...目の錯覚や思い込みを衝いたアナログ時代のみごとな仕掛け。ガイドさんの話術も巧みで引き込まれました。

このあとは妙立寺の裏をまわって、すぐ近くにある”にし茶屋街”に寄ってみました。

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ひがし茶屋街にくらべると規模が小さいですが、それゆえに静かで落ち着いた趣がありました。通りにはお茶屋さんが並び、人気の甘納豆屋さんや老舗の落雁屋さん、なぜか?チョコレートのカカオサンパカもありましたが、いずれも町並みにしっくりなじんですてきでした。

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通りに金沢市西茶屋資料館があったので、入ってみました。2階にお茶屋さんのお部屋が再現されています。弁柄の塗り壁や調度、お道具のひとつひとつにお茶屋文化の粋を見ました。(金沢が舞台ではありませんが)宮尾登美子さんの小説「陽暉楼」を思い出しました。

このあとはバスに乗って、金沢21世紀美術館を訪れましたが...

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なんとこの日はお休み。>< こんなことなら前日に訪れればよかったと思いましたが、展示室は閉まっているものの、建物は自由に入ることができ、無料のゾーンや屋外の作品を見ることができて十分楽しめました。

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金沢21世紀美術館は、2004年にできた現代アートの美術館。円形ガラス張りのモダンな建物ですが、兼六園、金沢城といった隣接する伝統的環境に違和感なくなじんでいるのがすばらしい。美術館の設計を手がけたのは、世界で活躍する建築ユニットSANAA(妹島和代さん+西島立衛さん)です。

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マイケル・リン 「市民ギャラリー 2004.10.09-2005.03.21」

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左に見えるのは、オラファー・エリアソンの「カラー・アクティビティ・ハウス」という作品。中と外がつながっていて自由に出入りできる楽しい遊具です。エリアソンの作品は、2008年に見た The New York City Waterfalls というインスタレーションが懐かしく思い出されます。

SANAA の建築もこれまでいろいろ見ています。
art New Museum of Contemporary Art (ニューヨーク)
ship 海の駅なおしま (香川県・直島)
boutique ディオール表参道 (東京)

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金沢能登(5) ひがし茶屋街 ~ 金沢城公園

のと里山海道をひたすら走り、金沢にもどりました。夜8時まで車が使えるので、この日のうちに中心地から少し離れた”ひがし茶屋街”を訪れることに。

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江戸時代、加賀藩が公認して作られた3つの茶屋町のうち、最も規模が大きく格式が高いのがこのひがし茶屋街です。木虫籠(きむすこ)とよばれる伝統的な細かい格子をしつらえた町家が軒を連ね、風情ある町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

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お座敷遊びは一見さんお断りですが、2軒のお茶屋さんが一般公開されているほか、町家の造りをそのまま生かしたお土産屋さんや和菓子屋さん、甘味処などがそこここにあり、町歩きが楽しめます。

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その昔訪れた時はもっと静かな雰囲気だった記憶がありますが、いつの間にかお店が増えて人がにぎわい、兼六園に次ぐ人気の観光スポットになっていて驚きました。きんつばの中田屋さんや和菓子の森八さん、加賀麩の不室屋さんなど、老舗の名店も続々こちらに支店を出しています。

初々しい和服姿のお嬢さん2人が歩いていて、町並みに華を添えていてすてきだな...と思ったら、加賀友禅を着て散策する体験コースがあるようです。外国からのお客様が目をきらきらさせて、いっしょに写真を撮っていましたよ。

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時々まっ赤なお茶屋さんがあって目を引きましたが、これは弁柄(べんがら)という伝統色だそうです。そういえば金沢駅前の鼓門も弁柄ですね。この弁柄色や、群青色はお座敷の塗り壁にも使われているそうです。

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和菓子の老舗、森八さんの茶寮(森八ひがし三番丁店)でひと休みしました。江戸時代の弁柄の町家をそのまま生かした店内で、坪庭を眺めつついただく甘味にほっとしました。私は夏らしく”くずきり”にしましたが、美しい九谷の器に入っていて目にもおいしくいただきました。

このあと、少し時間に余裕があったので、車で移動して金沢城公園をぶらりと散策することにしました。兼六園下の駐車場に入れ、石川門から入ります。

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五十間長屋・橋爪門続櫓

加賀百万石 前田家の居城としておかれた金沢城。度重なる火災で、石川門と三十間長屋以外はすべて焼失してしまいましたが、2001年に菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)が復元されました。

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実は学生時代に金沢を旅した時、ここには金沢大学があったのです。お城の中にキャンパスがあるなんて!と感動し、学生たちに交じって学食でお昼を食べたのも懐かしい思い出です。^^ その後、金沢大学は郊外に移転し、ここは1996年から金沢城公園として一般公開されているそうです。

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東の丸北面石垣

金沢城は何度も火災にあい、そのたびに修復を重ねてきたために、さまざまな時代や技法の石垣が混在していることでも知られています。石垣めぐりのコースもあり、マニアにはたまらないかも? 写真は城内でもっとも古い技法が用いられている石垣です。

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車を返してから、近くの割烹風?のお店で夕食にしましたが、家族の好みでお肉料理ばかり注文してしまって、あまり金沢らしいお味が堪能できなかったのが残念。でもお料理はおいしかったです。

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